やばい、PTAに生活が破壊される。市役所に要望書を出したら、PTAの仕事が減った。
自分のまわりに愚痴を言ってもうざいだけ。権限のある人に言ってみたら、世の中が変わるかもしれない。権限のある人たちは、ほとんどが男性なので、文章で説明をしたほうがいいかも。やってみよう。
とうとう、PTA役員になってしまいました。
プルルルル
《鈴木 》: 「はい、鈴木です。」
《高橋 》: 「高橋ですけれど、 鈴木さんは10月9日は10時からイベントの手伝いをするように。」
《鈴木 》: 「その日は、子供の表彰式に出席しなくてはいけないので、出れません。」
《高橋 》: 「そんなのPTAを休んでいい理由にならないから。」
《鈴木 》: 「子供の人生がかかっているんですけれど。表彰式の後、子供の将来についての話しもあるんですけれど。」
《高橋 》: 「分った。」ガチャン。
《鈴木の心の声 》: 嘘ではないけれど、ちょっと大げさに言ってしまった。イベントの手伝いが多すぎる。
《高橋の心の声 》: やばい、人数が集まらない。どうしよう。気の弱そうなAさんとBさんに、また、頼むか。
プルルルル
《鈴木》 : 「はい、鈴木です。」
《高橋 》: 「高橋ですけれど、鈴木さんは10月16日に9時から掃除することになったから。」
《鈴木 》: 「すみませんけど、歯医者に行くので出れません。」
《高橋 》: 「そんなのキャンセルしなさいよ。」
《鈴木》 : 「今、歯医者に行かないと、歯を失うことになるかもしれないので、掃除にはいけません。」
《高橋》 : 「鈴木さんが休んでばかりいるせいで、他の人たちに迷惑がかかっているの。迷惑だと思わないの？AさんとBさんに謝りなさいよ。Aさんは仕事を休んでまで手伝ってくれているの、鈴木さんは休んでばかりじゃないの。そんなの許されると思ってるの？」
《鈴木 》: 「出れないものは出れません。」
《高橋》 : 「う、」ガチャン。
《鈴木の心の声 》: 1ヶ月に3日もPTAのために時間を使っているのに、こんな直前になって仕事を増やされるなんて、小学生が掃除すればいいのに。せっかく歯医者の予約をしたのに キャンセルしろだって、歯石を取りに行くだけだけど、歯医者に行ける日がない。
《高橋の心の声 》: 1ヶ月に、たった3日しか来ないくせに、ずるい人。
PTAは仕事が多すぎる。だったら、仕事を減らそう。今の内容を報告書にして、市役所の指導課あたりに出してみよう。PTAの仕事が減らないかもしれないけれど、1パーセントでも可能性のあることはやっておこう。
この市役所の職員は若すぎ。権限がなさそう。いきなりそんな文書を持って来られても困るという顔をしているよ。
《鈴木 》: 「係長クラスの人に渡してください。ただ読んでくれるだけでいいので。」
《市役所の職員 》: 「はい、分かりました。」
クレーマーだと思われたのか、ホッとした顔をしている。まあ、やることはやった。まあいいや。
数日後、
《Aさん》：「PTA会長さんたちは、校長先生から、『PTAを休む人に理由を聞いてはいけませんよ』って注意されたんだって。イベントの手伝いも掃除も、小学生や中学生がすることになったんだって。」
《鈴木 》: 「へぇー、そうなんだ。」
私が市役所に文書を出したことは黙っておこう。
《子供 》: 「えー、お母さんのあの下手くそな文書を市役所の人が読んでくれたの？」
《鈴木》 : 「そう、お母さんの下手くそな文書で、PTAの仕事が減ったの。文章が下手すぎて涙が出てくる。でも、出したの。PTAでどんなことがあったか、ダラダラ書いたの。」
校長先生や市役所にたくさん提案書を提出して、PTAに仕事をさせるのをやめてもらって、PTAの仕事を減らし、ほんの少し学校のシステムをいじった。小学生や中学生にイベントや掃除の手伝いをさせ、担任の先生は、PTA役員ではなく、やりたがっている保護者に仕事をしてもらった。PTA活動としては認められないけれど、サークル活動としてなら認めるということにしたら、 PTAの仕事が減って、サークルが増えた。
PTAの仕事がどんどん減っていく様子を見ていたPTA役員に、「その仕事はいらないんじゃないの」と言ってみたら、一気にごっそりとPTAの仕事が減った。「家事とか自分のことを優先していいよ」と言ったら、定例会など、 PTA三役は1人を除いて、全員欠席するようになった。PTA三役をやりたかった人は1人だけで、他の人たちは順番だから仕方なくPTA役員をやっていた。PTAの仕事がなくなり、PTAはお茶会サークルになった。
PTA会長は1、2年しか続かなかったのが、5年も続いている。サークルが保護者会を利用して、他のお母さんたちを支配しないように、制限を設けた。
学校に来る人が増え、明るい楽しい雰囲気の学校になった。めでたし、めでたし。
ご参考になれば幸いです。
