PTAは上手にサボろう。PTAを完全に無視すると、PTAの仕事が減る。

「あまりにもPTAの仕事が大変すぎるから、やめましょう」とまわりの人に言って、PTAの仕事を減らそうとする人がいるけれど、その方法で、仕事を減らすのは厳しい。

話し合いとか、仕事を減らす手続きとか、ものすごく面倒。逆に、その分の時間も取られる。

それよりも、みんなでPTAを休めば、PTAの仕事をする人がいなくなるので、簡単にPTAの仕事がなくなる。本当に必要な仕事は、学生の体験学習になったり、お年寄りのボランティア団体がやってくれるから、安心していい。

学校の最高責任者は校長先生で、怖くて、PTA役員に、責任のある仕事なんて、させられない。PTA会長も無責任な人が多かった。

PTA会長が校長先生に「人が集まりませんでした」と報告するだけで、PTAの仕事がごっそりと減る。報告しなくても、先生、事務員、用務員など、さりげなく対処してくれる人たちがいるので、問題ない。

PTAに出れない言い訳をするよりも、電話に出なかったり、玄関に来ても無視すれば、自然とPTAの仕事が減る。

 

私たち母親は、子供がお世話になっているからという理由で、学校に労働を提供しなくてはいけないと思っていて、何をされても耐えている人が多い。自分さえ我慢すれば良いと思っているけれど、我慢すれば我慢するほど、PTAの仕事が増える。

人を支配するのが好きな人にとっては、もうちょっと仕事を増やしたくなる。

文句を言わずに、何でも言うことを聞いてくれる人がいるのは楽しい。人を支配すると、劣等感が解消される。

PTA会長になった人は、不思議なぐらい大勢の人たちから、ちやほやされていた。


PTA会長になる人は、美人でおしゃれな人が多かったけれど、本当に仕事のできる人で、PTA会長になる人は滅多にいない。技術や知識を身に付けようとしている人たちや、管理職になろうとしている人たちは、会社でバリバリと働くから、まず、PTA会長にはならない。

PTA会長になると子供と付き合う時間が減るので、子供と遊びに行くのが好きな人もいなかった。例外もいると思うけど、例外の方が当然少ない。

変な行動をとるPTA会長も、かなりいたけれど、誰も注意をする人がいなかった。PTA会長の気まぐれで、PTAの仕事が増やされたことが何度もあった。PTAの仕事を増やそうとするPTA会長は大勢いたけれど、PTAの仕事を減らそうとしたPTA会長は見たことがない。

 

PTAと町会・自治会を一緒くたに考えている人たちがいるけれど、世間知らずのPTA会長と、人望のある町会長は違う。

町会長になる人は、定年退職をするまで、バリバリと働いていた人が多く、大勢の部下や業者と付き合ってきたので、マネージメントは上手だと思う。10年間も町会長を続ける人たちが大勢いて、楽しくなかったら続けられないと思う。


PTAは、フルタイムで働いている人よりも、専業主婦やパートタイムで働いている人の方が辛い。

外で働いてる方が気分を発散できるけれど、専業主婦は、気持ちの切り替えが難しいので、悩む時間、不安になる時間、イライラを解消する時間など、膨大な時間を消費する。

 

PTA三役の中で、一番PTAの仕事をしなかったのは、私だけれど、とんでもない仕事量だった。

ほとんどの人がPTA役員1年目なので、その引き継ぎが大変だった。引き継ぎの説明に時間がかかり、実際に働いた時間は短かった。人を集める仕事をしている人たちは、もっと大変で、そんな恐ろしい仕事は、やりたくなかったのでやらなかった。

人の悪口を言う集団にいると頭が疲れるので、会議のあった次の日は必ず寝込んでいた。

PTAに労働を提供した時間よりも、不安になったり、イライラしたり、気を静めるために使った時間の方が膨大だった。

 

PTA役員の失敗なんて大した事ではないのに、大げさな人が多かった。PTAで完璧を求める人たちがいて、完璧を求めすぎて、ヒステリーになっていた。PTAは、真面目すぎる、我慢しすぎる、完璧を目指しすぎる、いい人ぶりすぎる人が多かった。

「困ることになる」と脅す人が大勢いたけれど、「どこが」などと言い返したかったけれど、喧嘩が面倒なので、言い返さなかった。

別に失敗しても、ほとんどの人は何とも思っていないけれど、意地悪な人の餌になるかもしれない。

意地悪な人の餌になるのが、一番大変なことなのかもしれないけれど、無視すればいい。

電話に出なければいいし、PTAに出るのをやめればいい。学校行事もチラッと見ただけでさっさと帰ればいい。

 

私は、ほとんど専業主婦だったけれど、PTA役員になった時は、パートに出て忙しくしていた。

PTA会議で、憎しみの目は、私の隣の人に向けられていたけれど、まるで私まで憎まれているような気分だった。

パートに出たりして、忙しくしていないと、憎しみの感情を思い出してしまうので、家にはいられなかった。

あまりにも人間関係が厳しくて、毎回PTAに参加するのが苦しかったので、PTAをかなり休んだ。

PTAを休んだ人に、いろいろな方法で罪悪感を植え付けようとする人たちもいた。「仕事を休んでPTAに参加している人たちがいるのに」と怒られたこともあった。当時は、PTAを完全に無視するという発想はなかった。

 

専業主婦では言い訳が難しかった。それで、パートに出て「生活のために働いているの」などと、嘘をついた。

「人生がかかっているの」「病院に行かなくてはいけないの」などと嘘をついたこともあった。

嘘をつけない真面目な人ほど、人相がどんどん悪くなっていった。

最初の頃は、家事と子供の教育を犠牲にして、かなり一生懸命、PTAの仕事をしてしまった。

PTAのことをよく知らなかったので、PTAをサボることを考えたこともなかった。

 

PTAのせいで、第三子の時は、家で勉強する環境を作ってあげれなかった。

第三子は、小学5・6年生になって、国語のテストで、何度も0点を取るようになった。第一子と第二子は100点しかとったことがないのに。

PTA役員が終わった後も、イライラして、数ヶ月間は、子供のために時間を使う気にはなれなかった。

ちゃんと勉強を教えていない先生が、かなりいて、塾に行くか母親が勉強を教えないと、子供は落ちこぼれる。

PTA役員をやっていた時は、子供3人とも成績が悪かった。特に、第三子はひどかった。

何のためのPTA?

 

第三子(末子)が、小学校5年生の時、PTAの仕事をサボることを、みんなに勧めたら、PTA三役は1人を除いて全員、PTAに出るのをやめた。みんなでPTAの仕事をするのをやめたら、PTAの仕事が減って、PTAの楽な学校になり、人間関係の良い学校になった。

「楽しそう」「私も参加したい」と思った頃は、子供が卒業間近だった。残念。

 

自分を大切にしよう。

嫌だったら、PTAを無視しよう。