個人情報を集めて、PTAで、こき使おうとしている人たちがいる。家のことを探られたくなかったら、完全にPTAを無視しよう。

PTAの厳しい学校では、自分の子供を使って、スパイをする人たちがいた。

家の状況を知られると、PTAにこき使われるので、うちの子供たちには、個人情報を漏らさないように、言い聞かせていた。

専業主婦は、時間があって、恵まれているので、その分、PTAの仕事をさせようとする人たちが大勢いた。

パートなど、外で働いている人も、休みの日を知られると、目一杯、PTAの仕事を入れられるので、知られたくなかった。

 PTAに個人情報を知られると、家事をしたり、子供の勉強を付き合ったり、家で休む時間などを、PTAに奪われるので、個人情報を知られることは、とんでもないことだった。

私は、大家をしていて、専業主婦ではないけれど、ほとんど専業主婦みたいなものだから、家の中の事は、他の人たちに知られたくなかった。時々、パートに出るけれど、家事をおろそかにしない程度しか働いていない。

PTA会長は、月100時間以上、PTAの仕事をしていた。そんな人に付き合ったら、生活がボロボロになるし、PTAを休みすぎたら嫌われる。

ほとんどの人がPTA役員1年目で、PTAの人たちに嫌われると、何も教えてもらえなくなるのが不安だった。「どうしても仕事が忙しくて、PTAには出られません。申し訳ありません。」という態度でいた。

他の人と比べると、かなりPTAを休んだはずなのに、PTA役員になってから、子供たちの学校の成績が悪くなった。第三子は漢字のテストで0点を取るようになった。

時々だったけれど、夕食時にPTAの人たちから電話がかかってきた。その電話にイライラして、子供の勉強の準備をする気になれなかった。夜寝る前に、漢字と算盤の練習をしていたけれど、PTA役員になって、私がその準備をしなくなった途端、子供たちはやらなくなってしまった。一度、勉強習慣がなくなると、元に戻すのは大変だった。

とうとう、第二子だけ、算盤1級に合格できなかった。第二子と第三子は漢字検定の試験を受けるのもやめてしまった。PTAの人間関係の悪さを見ているだけで頭が疲れて、それどころではなかった。

 

私がPTA副会長をしていた時、ある日、企業イベントの繰り上げ当選の電話がかかってきた。子供を開発者にしたいから、ぜひ、このイベントに参加したかった。「今すぐに返事をもらえない場合は、次の人に電話をします」と言われて、「行きます」と言ってしまった。その日は、PTA役員が警察イベントの手伝いをする日で、2週間も先だけれど、PTAの仕事を断るのは難しかった。

掃除やイベントの手伝いは、PTA役員の人数は半分以下でもいいのに、人数が多すぎだった。このようなイベントでは、私1人が休んでも、迷惑がかからないけれど、言われた人数を絶対に集めなくてはいけないと勘違いをしている人が大勢いて、私の意見など無視された。

「勉強のためにPTAを休む」と言っても、理解してもらえない。「遊びに行くから、PTAを休むの?」と逆ギレされるかもしれない。何年も落選していたので、繰り上げ当選した今年こそ行きたかった。自分の子供を開発者にしたかったので、いろいろな経験をさせていた。PTA役員になる前は、科学館・水族館・企業イベントなど、毎週行っていたのに、PTA役員になってから、夏休み以外、半年以上行けなかった。

このように苦労して、実際に第一子は、精密機械の開発者になったけれど、他の人から見ると、遊んでるようにしか見えないし、理解してもらえるとは思っていない。

仕方がないので、仮病を使うことにした。私の母は年がら年中、手術をしているから、母のせいにすることにした。「母が入院したので、その日は出れなくなりました(嘘)」と言って、PTAの仕事を断った。

初めて仮病を使ったのに、私の母は、今まで1度も子供の行事に来たことがないくせに、こういう時に限って、他のPTA役員に見られた。警察イベントの1週間前、上の子(中学生)の吹奏楽部のイベントを見に来やがった。

うちの子供たちは、クラスメイトに、「おばあさん、本当に入院してるの?」と聞かれて、うちの娘たちは「うん」とだけ答えた。それで、娘に「嘘をつかせないでよ」と怒られた。

質問してきた人は、うちの娘の1番の親友だった。家を探るようなことを言って、恥ずかしかったのか、もう二度と、うちの娘と付き合うことができなくなった。つまり、絶交してしまった。スパイされて、うちの子供たちは、すぐに、家に友達を呼ぶのをやめてしまった。

PTAの楽な学校では、小学生や中学生が、お互いの家に遊びに行くという交流があったけれど、PTAの厳しい学校では、全くなかった。

 

スパイの事や仮病を使った事まで、全部、市役所と校長先生に報告した。

[〇〇小学校だけがPTAの仕事を断ったら、他の小学校の人たちに、〇〇小学校のことを「ずるい」扱いされるので、PTAの仕事を断ることができません。PTAに仕事をさせるのではなく、学生の体験学習にしてください。]と書いて、市役所に送ったら、次の年から、市役所や校長先生は、PTA役員に仕事を頼むのをやめて、学生にやらせるようになった。校長先生の権限で、やめられる会議は全てなくなった。

 

2回目のPTA役員の時は、「今年はPTA役員ができないので、来年やります」という約束だったはずなのに、保護者会を欠席したら、PTA役員にさせられてしまった。それで、1回だけPTAに出席した。その後、私がPTAを休んでも、みんなに迷惑がかからないことを、メールで説明した。「PTA役員が全員欠席しても、先生・生徒・事務員・用務員・お年寄りのボランティア団体などが、代わりにやってくれるから心配しなくていい」という内容のメールを送った。しばらくして、ほとんどのPTA役員がPTAを欠席するようになり、PTAの仕事がなくなって、PTAの楽な学校になった。

2回目のPTA役員の時、PTA役員でいるうちは、忙しいフリをしなくてはいけないので、平日は布団を干さなかった。しかし、2月上旬に1回、平日に布団を干したら、布団を干して1時間後に、PTAの近況メールがあった。それから、2月中旬の平日に雪かきをしていたら、すぐにPTAの近況メールがあった。つまり、見張られていた。でも、見張られていて気分が悪かったけれど、徹底的にPTAを休むと心穏やかに居られた。

このことは、すぐに市役所に報告した。PTA総会の委任状の集計の時、職員室から住所の載っている名簿をコピーしているので、PTAに名簿を渡さないようにお願いしておいた。

次の年から、PTAの仕事がほとんどなくなって、PTA会室は暇な人たちのたまり場になった。今までPTA会室は会議の時しか使われなかったのが、次のPTA会長は、毎日、PTA会室でお茶会をするようになった。

PTA役員になっても、保護者会に出ない、PTAには1回も出席しない、メールを返信しない、玄関のチャイムを切るなど、完全にPTAを無視すると、最初からあてにされないので、人数にカウントされないから、自然とPTAの仕事が1人分減る。

子供が学校でPTA会費を払わなくてはいけないので、PTA会費を払わないという事は難しいけれど、親がPTAを完全に無視するのは簡単なことだった。

 

ネットを見たら、ほんの少しPTAの仕事が減ったとか、PTA役員の負担を分散させたとか、抜本的な解決をしてる人は見つからなかった。

一番PTAの仕事が減る方法は、みんなで完全にPTAを無視することだった。無理をしてPTAの仕事をする人が増えれば増えるほど、PTAの仕事が増えるけれど、PTAを無視する人が増えれば増えるほど、PTAの仕事が減る。

PTAの仕事が減ると、個人情報を探る人が少なくなる。

PTA会室から笑い声が聞こえてくる学校だったら、PTAに参加してもいいと思う。PTAの人間関係の悪い学校だったら、自分をうさぎさんだと思って、逃げたり、隠れたりしてもいいかもしれない。