中卒・高卒の男は、結婚が難しい。だったら放送大学に行こう。放送大学の卒業は超簡単。

息子を中卒の職人にしてしまった。

私が大家業(不動産賃貸業)をしているので、できたら、息子には職人になってもらいたかった。

この30年間で、年々職人のレベルが下がって、家のメンテナンスに苦労するようになった。

腕の良い職人は60歳以上で、若者は滅多にいなくて、60歳以下の職人は、不良少年だった人が多く、良い職人は少なかった。

たまたま、腕の良い内装職人が、弟子にしてもいいと言ってくれたけれど、なかなか、息子を中卒の職人にする気には なれなかった。

「せっかく、腕の良い職人が、弟子にしてもいいと言ってくれるんだったら、そのチャンスを逃してはいけないよ」と娘(息子の姉)に言われて、息子を中卒にしてしまった。

もしかしたら、高校を卒業した後だと、職人になるチャンスがなかったかもしれないし、職人さんたちは、3年分、歳をとって、3年分、腕の良い職人も減るかもしれないと思って、息子を中卒で職人にしてしまった。

50歳を過ぎると、急に体力も気力も落ちるし、人に怒るのも疲れてくる。

息子に技術を教えてくれた職人は、ほとんどが50歳以上だった。

 

私には子供が3人いて、息子の姉2人は頭が良く、開発者と国家公務員になれた。もし、息子の学校の成績が良くて、コミュニケーション能力が高かったら、職人にはしなかったかもしれない。

息子は国語と英語の成績が悪くて、高校に行くとしたら、三流高校にしか入れなかった。

息子の成績では、高校に行ってもしょうがないし、さっさと手に職をつけたほうがいいなどと、娘に言われた。

私たちの年代では、高校に行かない=問題のある人 扱いなので、私には、中卒で手に職をつける発想がなかった。

最近まで、職人は儲からない仕事だったので、息子を中卒で職人にしたことを馬鹿にする人たちが何人もいた。私のことを変な親だと思っている人も何人もいた。しかし、これからは、職人は儲かる仕事になっていく。

バブル時に比べると、公共事業や新築着工件数が半分になり、仕事の数が少なくて職人の数が多かったから、年々、職人の収入が減った。収入が少ないので、職人になろうとする若者も少なかった。5年前までは、職人の収入が低かった。しかし、最近の職人不足で職人の収入が上がった。

収入が上がったので、これからは優秀な若者が職人を目指す人が増えると思われる。実際に高学歴大工などが増えている。

 

腕の良い職人に弟子入りしたので、職人の腕としてはいいほうだと思う。

AIが発達しても、職人仕事は、30年後も残る。

うちの子供3人とも、30年後も仕事にありつける仕事についた。

しかし、息子の結婚をハードモードにしてしまった。

 

残念ながら、男性は学歴がないと結婚するのが難しい。

本人同士が良くても、彼女の親や友人が反対する。

高卒女子も大卒女子も、大卒男子と結婚したがっている。

東京では、7割が大卒で、地方でも、5割が大卒。

学歴がなくても、公務員や一流企業に勤めている男性や、年収1000万円以上稼いでいる男性は結婚できると思う。

 

息子が中学3年生の時、貸家のメンテナンスをしてくれた職人さんたちの中に数人、20・30代の職人がいたけれど、全員、独身ではなかった。

職人は中卒が多かったけれど、看護士、薬剤師、介護士、フリーター、外国人と結婚していた。

ろくに日本語がしゃべれないアフリカ人の塗装職人は、薬剤師の日本女性と結婚していた。

職人の結婚相手は、女性の多い職場の人が多く、男性に免疫がないなのかもしれないと思った。

残念ながら、娘と結婚させてもいいと思うような男性はいなかった。

あのレベルの男性でも、結婚できるんだったら、息子を中卒の職人にしても大丈夫かもしれないと思ってしまった。

中卒で、収入は低いし、背も低く、かっこよくもない、そんな男性でも、結婚できるんだと安心してしまったけれど、今考えると、低学歴でもいいと言う女性を見つけるのは大変だったと思う。

昔は、不良ブームだったので、不良少年はモテた。テレビでは、不良少年がかっこよく見えるけれど、ネットでは、ダサイらしい。

今の若者の間では、不良はまったくモテないと、息子が言っている。

昔は、強い・男らしい・まっすぐ・くじけない・度胸がある・物おじしないという雰囲気のある男性がモテたけれど、今は、優しくて清潔で頭が良い人がモテるらしい。

 

やっぱり低学歴は損なので、大卒を目指すことにした。

中卒でも、放送大学の学生になる方法は2つあって、高卒認定試験の合格か、または、放送大学の科目を履修して16単位取れれば、放送大学の大学生になれる。

さっそく、高卒認定試験の申し込みをしたけれど、2ヶ月後に試験だったので、間に合わないと思っていた。

息子は、英語と国語の成績が悪い人だったけれど、この3年間、なろう系の小説を読んでいるうちに、自然と文章が読めるようになった。

中学の通知表に、国語は「1」「2」をつけられていたけれど、なろう小説のおかげで、まったく国語を勉強しなくても、過去問をやらせたら、合格点が取れた。

英語は、4択問題で、マークシートに「3」を記入するとだいたい25点は取れる。高卒認定試験は40点で合格だから、あと20点取れれば合格できるので、英語は英文法だけ勉強した。

テスト範囲のYouTube動画を見せて、問題集をやらせたら、すぐに合格点が取れるようになった。

思っているよりも簡単に高卒認定試験に合格できた。

 

勉強する期間が短かくて、高卒認定試験には、簡単に合格できないと思っていた。高卒認定試験の合格を待って、放送大学に入学したら、いつ入学できるか分からないので、放送大学の科目だけ履修して16単位取れれば学生になれる方法も同時にすることにした。

3年前、ろくに文章が読めなかった息子が、3年間、なろう小説を読んで、かなり難しい文章も理解できるようになっていた。

放送大学の単位認定試験の過去問では、かなりの科目が60点以上取れているので、16単位は簡単に取れると思う。

高卒認定試験の申し込みと放送大学の科目履修の申し込みが同時だったので、まだ放送大学の学生ではないけれど、 4月からは大学生になれる。

 

放送大学の単位を16単位取るのは簡単だけれど、高卒認定試験を受けさせたのは、中学・高校は動画や問題集がそろっていて勉強がしやすいので、まず、勉強に慣れてもらうためだった。

問題集慣れしていない人が、いきなり放送大学の勉強をしたら、単位認定試験で単位を落とす科目が増えるかもしれないので、高卒認定試験の問題集で勉強をしてもらった。

例えば、いきなり「誤っているのはどれか選択しなさい」という問題が出たら、間違えると思う。

ひっかけ問題を出す大学教授も かなりいるので、問題集慣れは必要だと思う。

卒業単位を取れればいいので、300科目の中から選択して、何科目も落としても大丈夫だけれど、お金がかかるから、落とす科目は少ない方がいいと思っている。

 

私は30年前、OLをしながら、放送大学を卒業した。

当時は、卒論を出さないと、放送大学を卒業できなかった。それに、外国語8単位を取るのは大変だった。

今は、卒論を書かなくても卒業できるし、外国語も2単位取ればいいので、簡単に卒業できるようになった。

それに、iPadスマホで放送授業を見れるようになったので、カセットテープの録音やビデオの録画など、放送大学の勉強の準備に時間がかからなくなった。

放送授業は、1科目(2単位)で、iPadスマホを7.5時間(15回× 45分の1.5倍速)見て、レポート30分、単位認定試験50分で、60点以上取れれば単位がもらえる。

iPadスマホで、4年間、毎日30分、放送授業を見て、40日の通学かオンライン授業だけで、4年後には教養学士の学位がもらえる。

放送大学の卒業単位が124単位で、入学金は24,000円、1単位当たり5500円。

単位を取りやすい科目をとれば、70万円で卒業できる。706,000円〜

 

 30年前も、放送大学は若い人が少なかった。しかし、自然と若い人同士、知り合いになれた。

高卒サラリーマン、公務員、高専卒、理系大学卒で法律や経済の勉強に来た人など、若い人たちも大勢いた。

たぶん、放送大学の面接授業(スクーリング)などで、息子も大勢の友達ができると思う。

 

息子は現在19歳、急に かっこよくなった。結婚したい年齢になる前に、女友達がたくさんいたら、結婚できる確率が上がるので、女友達をたくさん作る方法も教えている。

 

ご参考になれば幸いです。