女子も、スーツで成人式に行こう。成人式の会場にギリギリに行って、終わったら速やかに帰るという方法もあるので、成人式に行かないと後悔するかもしれない人は、行ったほうがいいと思います。

成人式は、出席しても、欠席しても、嫌な気分になるので、私は成人式が嫌いです。

娘の先輩に、成人式に出席しなかったことを、いつまでも、ぐちぐちと、後悔している人もいます。後悔するぐらいだったら、ほんの1時間ほど、我慢して出席することをお勧めします。

スーツでも、出席してみたら、「たいしたことがなかった」と言えるようになります。

振袖の準備が大変すぎて、成人式に行きたくないと思っている人は多いと思います。ギリギリに行って、さっさと帰れば、目立ちませんし、不愉快な思いはしません。たった1時間の成人式を欠席しただけで、あとあと後悔するかもしれない人は、ぜひ、スーツを着て成人式に行ましょう。

成人式は市民ホールで、1時間ほど、市長などの話を聞いて終わりです。大学のテスト期間中なので、夫は、成人式に出席しただけで、誰ともおしゃべりをしないで、さっさと家に帰りました。

成人式に振袖を着ないと、おばあさんたちが、うるさそうです。大勢の人に聞いてみましたけれど、70歳以上で、成人式をしたことがある人を、私は1人も知りません。
テレビの影響で、夫の母親は、子供や孫が成人式に出席しなかったり、振袖を着なかったりしたら、ブチ切れます。私の娘は2人とも、成人式で振袖を着ませんでした。夫と姑が喧嘩をしていて、最近は会話もしていないので、怒られないで済みました。たとえ、姑に怒られても、私の娘が成人式で振袖を着たくないようなら、無理に着させませんでした。

◯長女は、中学の友達に誘われて、スーツで成人式に出席しました。女性でスーツで出席している人は、2人しか見かけなかったようです。「お金を出すけれど、自分でやってね」と言ったら、成人式は振袖を着ないで、卒業式に、振袖(はかま)を着て出席していました。

◯次女は、成人式には行きませんでした。下宿先の近所の成人式には、出席する気にはなれなかったようです。事前に、スタジオで振袖の写真を撮っていました。
◯息子は、写真を撮られるのが嫌いなので、成人式には行かない予定です。

30年前の話ですけれど、私も成人式には行かないつもりでした。高校の友人Aが、ぼっちになりたくないから、頼まれて成人式に行きました。スーツで成人式に出席している女性は、私を含めて3人だけでした。成人式の会場で、ぼっちのB,C,D,Eにそれぞれ声をかけられたけれど、友人Aは、B,C,D,Eと知り合いではないので、挨拶だけで会話をしませんでした。

遠くから、「ゴリ子」と叫ぶ中学の知り合いがいて、されげなく逃げました。「ゴリ子、待ってよ」「やだ、ゴリ子、無視しないでよ」と大声で言うので、恥ずかしかったです。中学3年生の時、隣のクラスに、「後藤ゴリラ」と呼ばれている人がいて、朝礼の時は、私の斜め後ろにいたので、「後藤ゴリラ」と呼ばれるたび、振り向いていたら、「ゴリ子」と呼ばれるようになってしまいました。

ちなみに、長女も、かまってちゃんに、喧嘩売られて、不愉快だったそうです。

成人式の後、ファミレスでランチをご馳走してもらいました。友人Aの母親は寝不足でイライラしていて、友人Aも疲れていて、振袖を脱ぎたがっていました。「もう少し着ていなさい」と怒鳴られていました。

30年前は7割が高卒だったので、親に振袖代を出してもらわないで、自分でレンタル代を出したり、購入する人が大勢いました。友人Aも自分で稼いだお金(40万円)で振袖を購入していました。

成人式で振袖を着ないと、私のような人間でも、テレビを見ていたら、惨めな気分にさせられました。着物メーカーの戦略はすごいと思います。
スーツで成人式に出席して、「振袖にすればよかった」などと思う人はいないと思います。成人式は、男性のほとんどがスーツ姿なので、女性がスーツを着ても、それほど目立ちません。

たかだか成人式のために、テスト期間中で、お金もかかるし、準備に膨大な時間がかかり、朝4時に起こされて、そこまで苦労して、振袖を着る気にはなりませんでした。逆に、スーツで良かったと思います。

卒業式は、日にちが分散しているから、それほど混まないけれど、成人式はその日だけなので、激混みです。写真撮影だけだと、何でもない日に、ゆっくりと丁寧にメイクをしてもらって、イライラすることがありません。次女は、成人式は欠席しましたけれど、2種類の振袖で、それぞれ髪型を変えて、写真を撮ってもらっていました。

現在付き合っている大学や社会人の友達と一緒に、同じ会場で成人式に出席できる人は少なくて、高校の友達も、他の地域の成人式に出席しているので、ほとんどが中学の時の知り合いです。美人だった人が美人でなくなっていたり、地味だった人がきれいになっていたり、観察は楽しかったけれど、ほとんどが、5年以上前の知り合いで、二度と付き合わない人しかいませんでした。

私は愛想の良い人間なので、にこやかに挨拶をしたり、手を振ったりしました。他の人には、楽しんでいるように見えたかもしれません。
テレビでは、成人式は楽しそうに見えますが、あれは特別に、楽しそうにしている人たちだけを撮っている映像です。

私の友人に、成人式で失敗したと、いつまでも言い続ける人がいました。髪型、化粧、小物、着物の柄など、失敗したと思っているようです。朝早くから準備をしていたので、昼ごろになると、「眠い」「疲れた」と言う人が大勢いました。スーツは楽でした。

ちなみに、私の結婚式は、自分たちの親の見栄を満足させるための結婚式だったので不満でした。それで、ブライダルフェアの試着コーナーで、結婚式本番では着れないようなドレスや着物の写真をたくさん撮りました。
20歳が人生で1番きれいな時期なので、写真だけ撮っておくことをお勧めします。

購入した振袖を成人式だけではなく、結婚式にも着て来た人がいましたけれど、振袖は、花嫁より目立つので、ひんしゅくでした。

成人式の会場にギリギリに行って、終わったら速やかに帰るという方法もあるので、成人式に行かないと後悔するかもしれない人は、行ったほうがいいと思います。

真面目そうな人は1階で、派手な服の人たちは2階に追いやられます。

いじめっ子に会うとしたら、会場の入り口あたりです。いじめっ子の方が早めに来て、帰りはゆっくりです。

この文章を読んで、気持ちが軽くなる人が増えれば幸いです。