不登校になると、大学受験や資格取得が有利。学校は邪魔。

私立小学校に通っている人以外は、今の学校システムでは、学歴をあきらめるまで、受験勉強で睡眠時間と生活を犠牲にすることになります。

塾の終わる時間は、小学生なら夜8時、中学生なら夜9時、高校生なら夜10時ごろです。

中学受験をする人は、東京都では4人に1人、首都圏では6人に1人、全国では10人に1人です。

高校受験のために、中学3年生の8割が塾に行って遅くまで勉強をしています。

 

30数年前、私の部活の知り合いは、高校2年生から、いきなり学校に来なくなりました。病気になって学校を休んでいると言われていましたが、塾に通って、大検(今の高卒認定)を受けて、偏差値の高い大学に合格していました。2年間、受験科目の3科目をひたすら勉強して合格しました。

40年前に、「中卒・東大一直線もう高校はいらない!」というテレビドラマがありました。高校に行かないで大検を受けて受験勉強をした主人公は東大理Ⅲに合格して、高校に進学したライバルは大学受験に失敗する話でした。もしかしたら、このテレビドラマを真似たのかもしれません。

公立高校の授業は、受験間際になっても、受験範囲の勉強が終わっていませんでした。つまり、大学受験は高校で習っていない範囲が出題されていました。

私も高校3年生の2学期から、高校を3分の1近く休んで、大学受験の勉強をしようとしましたけれど、担任の先生(美術)に邪魔をされて、5分の1 しか休めませんでした。数学と理科の先生は、あと何日休んだら高校を卒業できなくなると、わざわざ学校を休みがちな生徒に教えてくれました。数学や理科の先生が担任のクラスは、浪人をする生徒が少なく、美術や体育の先生が担任のクラスは、浪人をする生徒が多かったのを今でも覚えています。2倍ぐらいの差があったと思います。

テレビでは、高卒認定から大学に進学した人は就職に不利になると言っていましたけれど、テレビの印象操作でした。わざわざ企業では雇いたくないような人たちをテレビに出して、イメージを悪くしていました。

 

最近は、だんだんと企業が人材の育成コストをかけられなくり、学歴よりも具体的なスキルの有無に評価基準を置く会社が増えてきています。

何らかの資格取得を目指している人は、大体ダブルスクールをしています。

ダブルスクールとは、大学や高校に在籍しながら、別の専修学校に籍を置くことです。

例えば、慶応大学の学生の4人に1人はダブルスクール経験者だそうです。難関資格を受験する人はダブルスクールに通っている場合が多く、特に公認会計士の場合は、中央大学出身者を除き、ほぼ全ての合格者が予備校とのダブルスクールを経験しています。

商業高校や工業高校など、普通科でない高校生は、高校生になってから資格を目指す人が大勢います。大学に進学した人たちは、高校生までは受験勉強に忙しいので、大学生になってから資格試験を考えます。

しかし、資格試験の勉強は時間がかかります。

大学1・2年生で、合格レベルに達していなくて苦労した人を大勢見てきました。大学3年生から、会社見学や企業研究など、就活が忙しくなります。大学4年生には卒論もあります。私の知り合いは、就活のために、資格試験の勉強を途中で諦めました。

私の娘(第2子)も、高校1年生の時は、日商簿記1級の合格を目指していましたけれど、高校2年生になり、公務員試験の勉強を優先させたので、日商簿記1級の合格は諦めました。娘が高校生になってから、ダブルスクールのために夕食を一緒に食べることがなくなりました。スーパーのフードコートで夕食を食べていたようです。

トヨタの社長が「終身雇用を守っていくのは厳しい」と発言していましたけれど、世の中の変化に合わせて、いろいろなスキルを準備しておいた方が安全だと思います。

小中高の12年間、社会に出て役に立たない勉強をするよりも、積極的不登校をして、資格試験の勉強をした方が良いのではないかと考えます。不登校になると、大学受験の勉強と資格試験の勉強の両立ができます。

今の学校システムでは、勉強のできない人を量産しています。授業参観に行ってみたら、ほとんどの生徒は、退屈そうにしていました。中学3年生の8割が学習塾に行かなくてはいけない生活の方がおかしいのです。一日の大半を学校で過ごしているので、生活と睡眠時間を犠牲にしないで、学校以外の勉強で知識を身に付けようとすると時間が足りません。

不登校になれば、読書をする時間や資格試験の勉強時間が確保できます。

 

【読書時間1万時間】

不登校イーロン・マスクは、1日10時間、SF小説を読んでいたそうです。3年で1万時間になります。

小学校・中学校に行って習い事をしていたら、まとまった時間が少なくなります。娘たち(第1子と第2子)は、10分20分のすきま時間を使ってマンガを読みました。食事が出るまでの時間、お風呂の順番待ちの時間など、合わせるとだいたい3時間ぐらいになりました。3時間× 365日× 9年= 9855時間。

小学生の頃から、毎日3時間以上読書をしている人たちは、私の読書スピードの2〜3倍で、文章を書くスピードは5倍ぐらいです。会社に入って、東大卒の人たちと比べて、自分の読書スピードの遅さにがっかりしました。

息子(第3子)は、まとまった時間がないと読書ができないので、読書は休日しかできませんでしたけれど、大学イベントや科学館や水族館などに遊びに行っていたので、休日でも読書ができる日は、それほどありませんでした。ですから、国語の教科書はスラスラ読めませんでした。高校に通わないで職人の見習い(3〜6時間)になって、家にいる時間ができたので、毎日5時間以上、読書をしています。5000時間以上、ネット小説を読んでいた頃から、息子は急に難しい本が読めるようになりました。今では、放送大学の教科書をスラスラ読んでいます。5時間× 365日× 3年= 5475時間。

 

【そろばん1級  1200時間】

長女が、そろばん1級に合格するまでにかかった時間は約1200時間です。毎日30分づつの練習で7年かかりました。年齢が上がれば上がるほど練習をする時間がなくなるので、幼児から練習をしないと、そろばん1級までの合格は難しくなります。

計算が早いと、短い時間で数学の問題集をこなせるし、試験時間も足りなくなることもありません。うちの子供たちは、99 × 99を暗算で計算できるだけではなく、分数と方程式の計算も暗算でしていました。

計算スピードが遅いと、一流大学の理系学部に合格するのが難しくなりますし、資格試験も不利です。

30年前、私が情報処理Ⅰ種(今の応用情報技術者試験)に落ちたのは、計算スピードが遅かったせいでした。その年は、5問も計算問題が出題され、制限時間内に解答ができなくて、不合格になりました。

会社に入って社員教育で3年間、さんざん数学のテストを受けました。同期入社100人いる中で、私の計算スピードは、一流大学卒より遅く、三流大学卒よりは速かったことは、よく覚えています。上から30〜40番くらいの計算スピードでした。

計算スピードが遅くて、いいことはありませんでした。

 

日商簿記1級800〜2000時間、日商簿記2級350〜500時間】

3時間× 365日× 2年= 2190時間。高校の定期テストの成績を犠牲にしたとしても、学校行事などがあり、資格試験の勉強時間を確保するのは大変なことです。

息子が中学3年生の時は、国語のテストは20点以下で、漢字テスト0点でした。週1回、大原簿記専門学校に通って、3ヶ月で日商簿記3級、1年後には日商簿記2級に合格しました。簿記の勉強は頭が疲れるので、高校に通ったら合格できませんでした。別の言い方をすると、高校の勉強で疲れて、さらに家や専門学校で簿記の勉強をするのは、かなり優秀な人ではないと難しいと思います。

 

放送大学1500時間】

1日4〜5時間勉強できれば、1年で、卒業単位の124単位が取れます。

基本情報技術者試験…200時間、応用情報技術者試験…500時間】

息子は、放送大学の情報コースの科目を勉強したので、ほんのわずか基本情報のYouTubeを見ただけで、基本情報技術者試験の過去問は合格レベルでした。午前問題は、常に新しい問題が出題されるので、最新情報を頭に入れておく必要はあります。

 

【英検準1級…1000〜2000時間、英検1級…5000〜10000時間】

【高校数学と高校物理…130時間と30時間】

YouTube「とある男が授業してみた」は、641本、130時間

YouTube「たのしいぶつり」は、185本、30時間

YouTube「高校物理をあきらめる前に」は、194本、37時間

第二種電気工事士… 80時間】

 

もし、応用情報技術者日商簿記1級、英検準1級の3つを取れたら、仕事の幅が広がります。

10年前から、文部科学省でホームスクールを認められているので、①週1〜2回、音楽か図工の授業に出席するか、②または、習い事の教室に通っていることを学校に報告したら、ゆっくりと家で勉強することができます。

不登校になると、読書(1万時間)や、そろばんの練習(1200時間)をしながら、教育系YouTube放送大学の授業を見て、週に1回、大原簿記専門学校に通い、簿記の勉強(800〜2000時間)をする時間ができます。

高校1年生の年齢になったら、コンビニでバイトして接客・雑用・クレーム対応などを教えてもらったら、職業の幅が広がります。

高校1年生の年齢から、放送大学の科目履修をすることができて、単位認定試験を受けられますし、面接授業を受けることもできます。高校を卒業した年齢にならないと大学生にはなれませんけれど、単位は取れます。そのまま放送大学生になってもいいですし、他大学の学生になっても、単位互換制度のある大学なら、放送大学で取得した単位を認めてもらえる可能性もあります。

高校2〜3年生の年齢になったら、大学受験の予備校に通って、一般受験で大学に合格すれば、一流大学の学生になれるかもしれません。

 

0歳〜英語の動画

2歳保育園〜教育系YouTube

3歳保育園〜読書、そろばん(個人差がある)

7歳小学1年〜習い事(1人で出歩ける)《《《不登校》》》

9歳小学3年〜大原簿記専門学校、放送大学の放送授業を見るだけ

11歳小学5年〜料理教室

16歳高校1年〜アルバイト、放送大学の面接授業

18歳高校3年〜大学予備校

19歳大学1年

 

お金を稼ぐスキルを身に付けるために、積極的不登校になり、中学3年生の年齢までに、いろいろな資格を取得したり、

高校生の年齢で、接客・雑用・クレーム対応など、仕事に必要な知識を身に付けて、

大学生になったら勉強だけではなく、人脈を作ったり、遊びに行ったり、

変化に対応できる人間に育てたほうが安全です。

--つづく--