積極的不登校を勧める理由。勉強時間と睡眠時間…今の教育システムだと、ほとんどの学生は寝不足に苦しみ、浪人しないと大学受験の一般入試は難しい。

小学校4〜6年生の半分、中学3年生の8割の生徒は、夜遅くまで学習塾に通って、生活と睡眠時間を犠牲にしています。(以下、2018年文部科学省のデータ)

《通塾率》小4…40.3%   小5…45.1%    小6…51.6%    中3(公立)…79.8%   

小学校4〜6年生と中学生の下校時間は4:00(16:00)で、近所の学習塾が終わる時間は、小学生は8:30、中学生は9:30でした。

小学校4〜6年生の3年間、苦しい勉強してきて、やっと私立中学に入学できたのに、6割の中学生は塾に通っています。

《通塾率》

公立  中1…58.7%   中2…68.7%   中3…79.8%   高校…37.8%

私立  中1…55.6%   中2…62.8%   中3…62.6%   高校…38.2%

《家庭教師率》

公立  中1…28.4%   中2…26.1%   中3…21.3%   

私立  中1…23.2%   中2…24.9%   中3…18.1%   

 

東進ハイスクールのデータ(2017年)によると、現役で難関大学の合格にかかる時間は、4093時間です。

合格者は、学校以外で、高1で757時間、高2で1132時間、高3で2204時間、3年間で4093時間勉強しているそうです。

学校から帰ってきて4時間、休日は10時間勉強しないと、難関大学には合格できません。

高3…平日200日× 4時間= 800時間、休日160日× 10時間= 1600時間

高校に行かないで大学受験をする場合は、1日6時間×365日×3年間勉強したら、6570時間、大学受験の勉強ができます。6570時間、塾と自宅で勉強できたら、かなり良いところに行けます。

高卒認定試験の合格点は40点なので、大学受験をする人たちにとっては、あえて勉強する必要はありません。

私は高校3年生の2学期、大学受験の勉強が間に合わないので、高校を3分の1、休むことにしました。30年前は理系の8割は浪人しないと大学に入れないので、数学と理科の先生は協力的でしたけれど、美術と体育の先生には邪魔されました。残念ながら、担任が美術の先生だったので、脅しに負けて、高校は5分の1しか休めませんでした。学校で内職をするのはストレスでした。クラスメイトは、ノートを貸してくれたり、いろいろと協力してくれました。

問題集を量こなしていなかったので、偏差値の高い大学は落ちてしまいました。女が偏差値の低い4年制大学に入って、就活時が不景気だったら、就職ができないので、短大に進学しました。その後、働きながら放送大学を卒業しました。

30年前、近所の偏差値70の公立高校は、9割も浪人を出していました。つまり、就職できた人と大学に合格した人が1割しかいませんでした。当時、女の浪人は就職に厳しいと言われていた時代でした。

大学受験には膨大な勉強時間が必要で、子供には無理な勉強はさせたくないし、夜遅くまで子供を学習塾に通わせたくなかったので、大学受験をしなくていい方法を調べまくりました。

長女は高専卒で電子機器の開発者、次女は高卒で公務員、第3子の息子は、中卒で職人に弟子入りしました。職人さんが家の都合で引っ越したので、今は息子は放送大学で勉強しています。ほとんどiPadで勉強していますけれど、土・日曜日に実験や実習のある授業を受けています。2年もしないうちに、卒業単位が取れそうです。名刺に、放送大学卒、日商簿記2級、そろばん◯段、基本情報、電気工事士、〇〇技能検定1級と書けそうです。

先生の教え方が下手でも、長女や次女は教科書を読んで自分で勉強ができるから、良い成績が取れました。小学生の頃、1日3時間以上は漫画や本を読んでいたので、中学の教科書は1冊50分ぐらいで読めたそうです。

しかし、息子が小3〜小6の時は家で本を読ませていませんでした。息子が小3・小5の時にPTA役員をやって、次の年は疲れて無気力になっていました。

中学生になり漫画を500冊購入して活字を読ませようとしましたけれど、小学校の頃に読書をしなかったので、なかなか読んでくれませんでした。活字を読むのが苦手な子供で、国語はひどい成績でした。それで、学校の勉強を諦めて高校に行かないで、職人の見習いになりました。暇な時間は、なろう系の小説を読んでいました。ネット小説を3年間読んでいたら、息子は自然と国語力が身に付いて、今では放送大学の教科書が読めるようになりました。5時間× 365日× 3年で5475時間以上、読書をしたので、自然と難しい漢字も読めるようになっていました。

 

学校は集団生活を学ぶ場?友達を作る場?

学校の友達よりも塾の友達の方と仲良くなるので、塾に通っていない人は勉強ができても、塾に通っている人と仲が良くなりにくかったようです。

学校での授業は、勉強のできない子供に合わせた授業なので、ほとんどの人が授業中は暇でした。勉強のできない子も身に付いていませんでした。ほとんどの人が時間の無駄でした。

うちの近所は、受験一色の家庭が多かったと思います。受験勉強のために、かなりの人が習い事をやめてしまいました。

これからの時代、勉強しかできない人は、だんだんと社会から必要とされなくなってきています。いろいろなことができる人に育てるには、小学校・中学校・高校は邪魔になってきました。習い事はやったほうがいいし、たくさん遊んでいろんな体験をしたほうがいいし、家事も当然、できたほうがいいに決まってます。

寝不足になりながら、学校の勉強だけの生活は歪んでいます。

今の学校システムだと、親が子供の生活に合わせなくてはいけませんが、積極的不登校(ホームスクール)だと、子供が親の生活スタイルに合わせられるので生活に余裕ができます。小学校、中学校、高校に行かなければ、勉強の優先順位を下げて、親の生活に合わせて、スケジュールを組むことができます。

優先順位…1番:親の生活、2番:塾や習い事、3番:家事、4番:遊び、5番:勉強

 

積極的不登校をするなら

方法①塾の先生から学校に「塾に通っている」と報告してもらう。

方法②音楽か美術など、週に1コマだけ授業に出席する。

10年前から文部科学省がホームスクールを認めてくれました。

しかし、学校に報告を怠ると、児童相談所が調査に来たり面倒です。

 

積極的不登校(ホームスクール)だと、早期教育ができ、学校でボケッとしてる時間がなくなるので、その分、大学受験の膨大な勉強を無理なく勉強できて、いろいろな体験もできると思います。

ホームスクール+塾+習い事+遊び+家事

学校の先生は選べませんけれど、塾の先生は選べます。塾の先生は、常に生徒に理解させ覚えさせる工夫をしています。努力していないと、生徒に選んでもらえません。塾には授業妨害するような生徒もいません。

積極的不登校(ホームスクール)だと、親が子供に教えられるところまで教えて、大学受験は予備校に任せ、簿記検定は大原専門学校に任せるとか、子供に合わせて進路が決められます。

今の学校システムに合わせるのをやめれば、小学校4年生から高校3年生までの勉強漬けの生活もなくなります。それで、いろいろなことができる人間になれれば就職も楽になって、少子化が少しでも減るかもしれません。

ご参考になれば幸いです。