校長や市役所に提案書を提出して、PTAの仕事が減るのは1年後。気がついたら、すぐに提案書を提出しよう。

  PTAに苦しんでいる人がいたら、ぜひ、市役所の教員人事に相談に行ってください。PTA役員をやらなくてズルイとか、PTAの仕事をサボったとか、文句が出ないように、PTAの仕事を減らす提案をしてみてください。住宅ローンの返済や病気など、本当に、PTAの仕事ができない人たちがいます。PTAの仕事がほとんどなくなって、お茶会サークルレベルのPTAになったら、文句が出なくなります。

 「働いているかどうかは、その人の都合であり、PTAとは関係ありませんので、フルタイムで働いているからできない、という言い訳はやめて下さい。有給をとれば良いのですから。」「やらない人ほど文句を言いたがる。」 この言葉を、何度も、いろいろな人から、聞きました。誰が洗脳したのだろうと思うぐらい、みんな同じ言葉をしゃべっていました。

  サラリーマン家庭で育ったサラリーマンの妻がPTA会長になると、人を働かせるコストを全く考えていないので、平気で他人の時間を無駄に使います。

  ベッドタウンと呼ばれるような、自営業者が少なくて、サラリーマンが多い地域のほうが、PTAが厳しいような気がします。経営者目線を持った人がPTA役員をやると、PTAの仕事が減って、楽しいPTAになると思います。引っ越す前の学校がそうでした。

  私の実家は、お店も経営していましたし、私は大家さんをしているので、サラリーマン・マインドではありません。私が校長先生だったら、何をするだろうかと考えて、提案書を提出しました。それで、PTAの仕事がごっそりと減って、楽しいPTAになりました。

  経営者なら、費用対効果、つまりコストとパフォーマンスを考えます。人を雇う立場としたら、従業員さん達が長く続けられて、働きやすい環境を提供するように努力をします。辞められたら仕事に穴が開くので、相手の事情を考慮して、できる範囲で仕事をしてもらいます。パートや従業員の教育コストを考えると、長く働いてもらったほうが得です。長く働いてもらうためには、楽しくて居心地のいい職場になるように工夫もします。

  給料をもらっている場合、やりたくない仕事もあるけれど、給料をもらってる分は仕事をする気になります。この給料で、おいしいものが食べれると思うと明るい気持ちになれます。ですから、PTAの方が、職場よりもブラックになりやすいと思います。

  職場では、従業員に早く戦力になってもらいたいから、しっかりと仕事を教えます。しかし、PTA役員は任期が1年なので、ほとんどの人が1年目で、教えてくれる人もいませんし、教えるのも面倒です。ほとんどの人が初めての経験で、不安なのに、仕事量が多いと、精神が休まる暇もありません。

  PTAの仕事が分かった頃にはPTA役員の任期が終わります。PTA役員を2年続けてやった人たちは、優しそうな可愛らしい顔をしている人でも、2年後は、悪人のような怖い顔になった人もいました。「人を殺してきました。」と言われたら、信じてしまうぐらい険しい顔をしている人たちもいました。とんでもない学校でした。


〔平成21年〕

  PTAの厳しい地域に、引っ越して来ました。

〔平成22年11月〕

  「PTAにイジメられた人は市役所に相談してください。」と近所の人たちに宣伝してみたら、PTAの仕事を増やしていた副校長先生が転勤になりました。誰かが市役所に報告してくれたんだと思います。

平成23年

  PTA副会長になってしまいました。他の人の半分〜5分の1しか仕事していないのに、すごい仕事量でした。市役所・校長先生に頼んで、PTAの仕事をごっそり減らしてもらいました。誰が、利害関係者かスパイか味方か、分からないので、すべて、こっそりと行動をしました。運動会の時、椅子を雑巾でふくのは、PTAの仕事でしたけれど、それを、「5・6年生にさせてください。」と校長先生に頼んでみました。このように、細かく、たくさんの報告書を書いて、PTAの仕事が減りました。レターセットではなく、コピー用紙に、鉛筆で報告書を書きました。

平成24年

   せっかく、PTAの仕事がかなり減ったのに、仕事を増やすPTA役員がいました。仕事を増やしたくせに、次の年はやりませんと言う迷惑な人たちが大勢いました。自分たちは仕事ができるかも知れませんが、レベルを上げられると、来年度の人たちはできないかもしれないので、迷惑です。

〔平成25年〕

  平成26年度にPTA役員をやる約束だったのに、知らないうちに、PTA三役にさせられて、書記になりました。

  市役所や校長先生が、PTAの仕事で簡単に減らせるものは、全て提案書を書いて、PTAの仕事を減らしてもらいました。自分が気がついたものは、それほど多くありませんけれど、PTAの仕事が減ったのを知っている人たちに、「その仕事も、やらなくていいんじゃないの。」と言ったら、同時に他の仕事もごっそりとなくなりました。一度、仕事が減り出すと、加速的に仕事が減りました。

  それから、副校長先生の携帯メールを全校の保護者に発信することになって、先生の出すプリント、PTAの書記、広報委員の仕事がなくなり、学校で配る書類は重要書類だけになって、書類を読む時間もゴミも減りました。ついでに、先生たちの残業も減りました。

  学校施設の責任者は校長先生で、学校施設を使いたかったら、校長先生から許可をもらわなくてはいけません。PTAには使わせないけれど、サークルなら使っていいことにすれば、PTAの活動が減り、サークル活動が自然と増えます。この方法だと、PTAの仕事が増えません。サークル活動を増やしてもらって、PTAの仕事を減らしました。

  学校の先生にも、PTA役員に仕事を頼むのではなく、やりたがっている保護者に仕事を頼むようにしてもらいました。それで、ほとんどのPTAの仕事がなくなりました。

平成26年

  サークルが保護者を支配しないように、保護者会を利用させない等の制限をつくりました。

  お茶会サークルレベルのPTAになったので、PTA役員がすんなり決まるようになりました。楽しそうな雰囲気になって、私も参加したいと思った頃は、1番下の子供が卒業です。PTAが厳しかった頃は、他の保護者と誰とも付き合う気になれませんでした。PTA会長は1・2年が限界でしたけれど、PTAが楽になると、PTA会長を5年も続けられる人も出るようになりました。


  校長先生や市役所に、PTAの仕事量が多すぎることを理解してもらえれば、PTAの仕事を減らすのは簡単です。誰にも秘密にして、こっそりと、市役所や校長先生に報告書を書いてください。良識のある人たちなので、簡単に学校が良くなる内容なら、採用してもらえます。ぜひ、やってみてください。