PTAを支配する人たち(孤独な人、嫁・婿、利害関係者)vs支配される人たち。話し合いは難しい。

   校長先生と市役所に、PTAの仕事の大変さを理解してもらえれば、PTAの仕事は、かなり減ります。自己実現したい人は、PTAではなく、サークル活動でやってください。

         《対立構造》

            PTAを支配する人たち    ←→     市役所

               ①孤独な人                              校長

               ②嫁・婿                                     ↑

               ③利害関係者                              /

                         ↓                                 /  接触なし

                         支配される人たち  

    

  PTAを支配する人たち、つまり、PTAの仕事を減らすのに、抵抗勢力になる人たちのことを分析してみました。

①孤独な子育てをしてきた専業主婦

  絶望的な孤独から解放してくれたPTAに感謝をしている人もいます。あまりにも、PTAが厳しくて何年も続けられないけれど、PTAのおかげで人と知り合えたので、PTAの仕事が減るのは、許せない人たちです。

②嫁・婿

  姑が家にいると、嫁は家にいづらいので、PTAという居場所に避難をしている人もいました。嫁や婿は、家での居心地が悪くて、家にいられない人もいて、外に出たいと思っている人がかなりいます。PTAなら、文句を言われないので、嫁や婿は、PTAに熱心です。PTAの仕事が減ると、PTAという避難場所を奪われるかもしれないので、PTA改革は反対していました。

③利害関係者

  PTA活動が、収入源につながる人たちがいまして、ほとんどの人たちは気がつかないかもしれません。正体を隠していますので、本当の事は言いません。自分のことを自営業者だと言う人は利害関係者ではありません。PTA会長や青少年対策委員会など、何年も続けている人たちの中には、利害関係者がたくさんいます。なぜ、この人たちは何年もPTA活動しているのだろうと考えていたら、偶然、知ってしまいました。その商売を知ると、なるほどと納得できると思います。ある程度、上の人たちになると、利害関係者が多くなります。

   利害関係者は、目立たないように、孤独な人や嫁・婿を使って、陰でPTAを支配しています。今回のPTA改革は、サークル活動をたくさん作ったので、孤独な人や嫁・婿には、恨まれないけれど、利害関係者には恨まれていると思います。改革をする人は、必ず誰かに恨まれることになるので、目立ちたくはないのです。

  この学校のPTAでは、体操着や防災頭巾の販売をPTA役員にさせていましたけれど、副校長先生に頼んで、それをやめてもらったので、売り上げが200万円ぐらい減ったかもしれません。PTAの仕事が減っただけではなく、安い体操着を買えるようになりました。数年後、このことを何人かにしゃべったら、このことが利害関係者に伝わって、ものすごく悔しがっている人がいたそうです。

   別に、PTA役員にならなくても、ちょっと文章を書いて、市役所や校長先生に改革案を提出すれば、改革はできます。

  学校の先生は、大学卒業までは、教室の後ろに座っていて、教員になって、教室の前に立つようになっただけで、ほとんどの人は、学校しか知りません。学校の先生が1番知らないものは、経済で、ほとんどの学校の先生たちは、お金の知識がありません。お金の知識がないから、保護者を誤解していた先生もいました。

  70歳以上の人たちにとっては、学校の先生は何でも知っている人なので、余計なことを言ってはいけないと思っています。自分の親やそのまわりの人たちに、「先生なら、そのくらいのこと知っている。」と、とがめられたこともあります。自分の親に、学校の先生に余計なことを言ってはいけないと言われていたせいで、担任の先生とは、関わらないようにしていました。娘の担任の先生から、もっと学校に関わってもらいたいと、何度も頼まれたことがありましたけれど、その気にはなりませんでした。私に助けてもらいたかったということが、後から分かりました。

   校長先生になりますと、校長先生が目にする保護者は、ほとんどがPTAが好きな人か、PTAを好きなふりをしている人たちだけになります。住宅ローンの返済が苦しい人は、学校に、ほとんど来ないので、校長先生はそのような人たちと会話をする事は、まず、ありません。PTAが嫌いだという態度を取る人は、私しか、いませんでした。校長先生は素直な人で、私にどうしたらいいのか教えてほしいと言っていました。

  担任の先生も校長先生もどうしたらいいのか、分からなくて苦しんでいました。「もしよろしかったら、〇〇してもらえませんか。」という、控えめな提案書は喜ばれました。

   市役所の職員は、PTAのことをよく知らないし、考えたこともないので、いきなり何かを言われても困ります。しかし、やる気のなさそうな態度に見えますけれど、驚くくらい仕事はちゃんとしてくれました。

   PTAを使って自己実現しようとしている母親がいまして、そういう人たちがPTAの仕事を増やします。そのような人たちと、まともにやりあうと、こちらが負けるので、PTA活動ではなく、サークル活動にすれば、PTA被害者が出なくなります。「学校は学生が勉強するところであって、母親の自己実現の場所ではありません。」という正論では負けます。ベクトルをほんの少し変えるだけで、抵抗勢力がこちらを攻撃しなくなり、PTAの仕事を減らすことができます。校長先生に、サークル活動をたくさん作ってもらったので、サークルで、ママ友をつくったり、育児ボケを解消したり、趣味やイベント事を考えたり、サークル活動で、自己実現をすればいいのです。

  PTAの楽な学校になったので、母親同士が仲良くなり、子供のイジメも減りました。

「できたら、〇〇してもらえませんか。」という控えめな提案書を出すと、担任の先生や校長先生も助かるかもしれません。

余計な一言だと思っていることが、世の中を良くすることもあります。

もしよかったら、やってみてください。