PTAグランパ! おじいさんがPTA役員をやるなんて最悪。町内会やお年寄りのボランティア団体として、学校に関わればいい。NHKはとんでもない。

若い女の先生が、おじいさんのわがままや、おじいさんたちの喧嘩を抑えるのは難しい。PTA役員という権力を持った おじいさんたちに、先生たちの体力・気力・時間が奪われたら、学校が荒れる。

家にテレビがなくて「PTAグランパ!」を見たことがないので、どんな内容かは知らない。立派なおじいさんが1人だけ、PTA役員をやったという話だと思うけれど、おじいさんたちが複数人で、PTA役員になったら、とんでもないことになる。

PTAでは、10年もPTA役員をやっている人はいない。ほとんどの人がPTA役員は1年目で、女性同士でも摩擦があるのに、男性同士の摩擦は激しすぎて、調節ができる女性は ほとんどいない。

町内会だと、何十年も町内会に関わっている人たちがいて、その人たちは、いろいろな人たちと付き合ってきたので、うまく調節ができる。

学校には、お年寄りのボランティア団体や町内会として関わればいいので、おじいさんがPTA役員をやるのは反対だ。

 

実は、近所のおじいさんをPTA会長に推薦してしまったことがある。目先のことにとらわれて、間違ったことをしてしまった。

10月ごろ、来年度のPTA会長についてのアンケート用紙が配られた。立候補または推薦する人の名前を書く欄がある。アンケート用紙に名前を書かれた人は、PTA会長候補として、6人の選考委員に付きまとわれていた。

前年度は、6人の選考委員と副校長先生が、PTA会長候補の家に、PTA会長をやるように説得しに行ったらしい。そこで、副校長先生は「あんた、やっちゃいなさいよ」と怒鳴りつけていた。7人に囲まれ、副校長先生に怒鳴られるのは、かなり怖い。囲まれている方は、リンチされているとしか思えない。選考委員もリンチしている気分になり、つらかったようだ。

美化委員やベルマーク委員など、 PTAの中で比較的 楽な仕事をしている人たちが、選考委員にさせされていた。

うちのクラスのPTA役員が選考委員になるのを断ったら、PTA三役で威張っている人が、怒りまくっていた。選考委員を断った人は、親切で上品な人なので、変な断り方をしなかったと思う。

PTA三役の定例会で、「断られた。許せない。みんなで〇〇さんに圧力をかけましょう」などと言っていた。

「PTAとは、どこの暴力団ですか? 脅しの世界? 恐ろしい」と叫びたかった。

 

それで、つい、軽い気持ちで、アンケート用紙に「〇〇君のおじいさん」と書いてしまった。〇〇君のおじいさんは、近所に住んでいて、人望もあり、リーダーシップもある。町会長をやったこともあるし、民生委員もやっていた。奥さんが病気だったので、しばらく休んでいたけれど、奥さんの病気も回復したので、PTA会長もできるかもしれないと、勝手に名前を書いてしまった。

来年度のPTA会長を決めるのは、私ではなく、選考委員なので、私はただ、アンケート用紙に名前を書いただけだった。

PTA会則には、祖父母もPTA役員になれると書いてあったし、あらかじめ、副校長先生にも確認しておいたので問題はなかった。

〇〇君は低学年なので、卒業式には出ないけれど、卒業式の日、校長先生と〇〇君のおじいさんは、にこやかに会話をしていた。〇〇君のおじいさんは、すごく、うれしそうにしていた。

しかし、3月31日に、来年度のPTA会長は、「△△さんのお父さんに決まった」とメールが来た。パパさんズに入っている人で、いい加減で、おだてに弱そうな人だった。〇〇君のおじいさんが立派すぎて、かなり、がっかりした。40代で、仕事のできる人たちは、常に勉強をしているので、PTA会長をやる暇などないし、ましてや男性は皆無だと思う。

嫁や婿で、家に居場所がなかったり、居心地が悪かったりする人たちは、PTAを避難場所に使っている人も大勢いた。「遊びに行く」と言うと、文句を言われるけれど、「PTAに行く」と言うと、文句を言われないので、嫁や婿にとっては、PTAは避難場所だった。それで、避難場所を奪われたくなくて必死だった。

おじいさんをPTA役員にさせないように、PTA会則を、すぐに改正した。しかし、PTA会則を改正した人は、法律の知識がないのか、他の関連する条文の修正をしなかった。祖父母もPTA役員になれるという内容はカットしたけれど、「保護者(代理人)」という記載の「(代理人)」をカットしなかった。このPTA会則では、保護者が委任状を書いて、おじいさんに渡せば、代理人として、PTA役員をすることができる。

でも、PTA会則が、ちゃんと改正されていないことは、市役所と校長先生以外には、誰にもしゃべらなかった。

ちなみに、PTA役員は、パパさんズも手伝わなくてはいけないという条文まで付け加えられていた。パパさんズは、当日に全員でドタキャンする迷惑な存在で、その尻拭いをPTA役員がさせられてきた。せっかく、市役所と校長先生に頼んで、PTAの仕事を かなり減らしてもらったのに、PTAの仕事を増やされてしまった。

PTAの仕事を増やした人たちは、PTAの仕事がつらいので、次の年のPTA役員をやらずに、辞めやがった。子供の人数分しかPTA役員をやらなかった。

校長先生が、パパさんズに、イベントの手伝い等の許可を出さなければ、この条文は無効化するので、PTA会則を改正するよりも、運用で無効化してもらうことにした。

 

市役所や校長先生に、お年寄りをPTA役員にしようとした私が間違っていたことを説明した。

「 PTA会長候補になった人が、選考委員にリンチされる姿を見たくなかったので、アンケート用紙に、おじいさんの名前を書いてしまいました。おじいさんを推薦したのは、リンチをなくしたかっただけです。〇〇君のおじいさんは素晴らしい人ですが、そうではない人がPTA役員になると、若い先生や女の先生が苦労するので、おじいさんをPTA会長に推薦したのは間違っていました。」などと、本音を書いて送った。

おじいさんをPTA会長に推薦してしまったけれど、おじいさんがPTA会長にならなくて良かったと思う。前例を作るところだった。

〇〇君のおじいさんには、アンケート用紙に勝手に名前を書いたことのお詫びと、状況説明を書いた手紙を送った。

頑固なおじいさんがPTA役員になると、迷惑がかかる人がたくさんいる。

PTA会長は選考委員が選ぶので、変な人は排除されるけれど、副会長などに立候補されたら、排除する方法がないので、変な人もPTA副会長になれる。

もし、おじさんたちが、PTA三役になったとすると、暇なので、さらにPTAの仕事が増えるかもしれない。

若い先生・女の先生・私たち母親が、おじいさんのわがままや、おじさん同士の喧嘩を止めるのは難しい。

私たち女性は、できるだけ喧嘩をしないように育てられてきたから、男性のわがままに負ける。

「子供が学校にお世話になっているんだから、母親が学校に恩返しをして当たり前じゃないか」という考えを持った おじいさんがPTA役員になるのは恐ろしい。

「危ない危ない」と うるさいおじさんに、子供の行動を制限される可能性もある。

今の子供や若い人は、「個人情報です」という言葉を気軽に使うので、お年寄りに質問されて、「個人情報です」と言ってしまったら、お年寄りは、拒絶をされたと勘違いをしてブチ切れて、面倒なことになる。

世代間ギャップが激しくて、お互いに誤解が生じて、憎しみ合うようになるかもしれない。

考え方の違う人同士が付き合うのは難しい。女同士なら妥協して うまく付き合えるのに、男性は自分から折れる人が少ないので、問題解決が難しい。

娘が4歳の時、夫と娘が公園に遊びに行って、そこに、娘の友達のAちゃんとAちゃんのおじいさんがいた。夫は放任主義。おじいさんは心配性で過保護。合うわけがない。おじいさんは怒りまくっていた。Aちゃんのお母さんも夫に怒っていた。夫に何が悪かったのか説明しても、理解してもらえなかった。これをPTAでやられたら、とんでもないことだと思う。

大企業の社員などは、挨拶は会釈だけで、大声を出して挨拶をしたら「うるさい」と言われる。会社によっては、物をもらってはいけないし、おごられてもいけないという規則もある。企業秘密を漏らさないように、個人情報を出さないように しつけられている。

逆に、中小企業の社員や自営業者は、会釈は挨拶ではないと思っていて、大声で挨拶をしなくてはいけない。人に贈り物をすることや、おごる事は良いことだと思っている。個人情報を出さない人を怪しい人扱いする。

ただでさえ、真逆な人が集まると混乱をするのに、おじいさんたちが他人に合わせるとか、できる人は少ないと思う。おじいさんは頑固で、自己主張が激しい人も かなりいる。おじいさんが、PTA役員になると問題が悪化するので、PTA役員にならなくて良かったと思う。

 

次の年、私がPTA役員になった時、「PTAの仕事をPTA役員がやらなくても、先生・生徒・事務員・用務員・お年寄りのボランティア団体・町内会が代わりにやってくれるから、PTAを休んでも大丈夫です。」と言ったら、ほとんどのPTA役員がPTAに出るのをやめてしまった。

それで、PTAの仕事がほとんどなくなって、PTAはお茶会サークルになった。PTA会室は、会議の時にしか使われなかったのに、毎日、PTA会室に入り浸って、お茶をする人が増えた。 PTA会長はすんなり決まるようになった。

校長先生に、サークルをたくさん作るようにお願いをしてみたら、たくさんのサークルが作られた。かなりの人がサークルに流れたので、PTAに権力が集中しないようになった。

町内会の手伝いを学校の授業の体験学習にすることや、料理や手芸などを教えるのが苦手な先生の代わりに町内会のお年寄りが教えることを、市役所に提案してみた。町会長30人は、この提案に喜んでいたし、あいだに、市役所の職員が入ることになった。

おじいさんが学校に関わりたい場合は、PTA役員ではなく、町内会やお年寄りのボランティア団体として、関わればいい。

おじいさんをPTA役員にさせたら、私たちが楽になるかもしれないなどと、目先の利益だけを考えた私は間違っていた。間違っていたと思うけれど、あの時は、これしか、選考委員のリンチを止める方法を知らなかった。

PTA役員がみんなで、PTAの仕事をしなければ、PTAの仕事は自然となくなる。PTA役員になっても、保護者会に出ない、電話に出ない、メールを返信しない、玄関のチャイムを切るなど、完全にPTAを無視すれば、1人分のPTAの仕事が自然と減る。PTAを無視する人が増えれば増えるほど、PTAの仕事が減って、PTAの楽な、楽しい学校になる。

 

ご参考になれば幸いです。