PTAを断る理由? PTA役員を逃れる方法

凄い賢い人がいた。

高学年の保護者のSさんは、PTA役員になったのに、1度もPTAに出なかった。

完全にPTAを無視した。

「みんなで、Sさんに圧力をかけましょう」「みんなで、Sさんの子供をいじめましょう」などと言う人がいたとしても、実際にできる人はいない。

Sさんの子供は、学校で楽しそうにしていた。

「Sちゃんに意地悪をして」などと子供に言う親は滅多にいないし、子供が高学年になると、だんだん親の言うことを聞かなくなる。

せいぜい電話攻撃だけ。固定電話の電話番号を教えなければ、電話音に悩まされることもない。間違って携帯に出ても、さっさと切ればいい。

玄関の前に来て、チャイムを鳴らされても無視すればいい。つまり門前払い。私もPTA役員をやっていた時は、玄関のチャイムの音源を切っていた。

あまりにもひどかったら、市役所の教員人事に相談して、校長先生から注意をしてもらえばいい。まず、そこまでする人はいない。

担任の先生では、PTAをなんとかすることができないかもしれないけれど、担任の先生に一言、「生活が大変で、PTAには出れません」と言っておいたほうがいいと思う。

前年度のPTA役員さんに「仕事はPTAを休む理由にならない」などと言われて、無理矢理PTA役員にさせられたとしても、完全にPTAを無視すれば、PTAに苦しめられる事は無い。

学校行事は、夫や祖父母に録画してもらって、家でゆっくり見ればいい。卒業式は保護者は席を自由に選べるので、ヤバそうな人に近づかなければいい。ヤバそうな人のそばにいても、自分の子供の卒業式に集中しているので、文句を言われたりする暇はないと思う。

うちの息子は、写真を撮られたくないから、校長先生と交渉して、個別卒業式にしてもらっていた。不登校の人も1人づつ、個別に卒業式をしていた。

第一子の中学の入学式の時は、PTA役員に立候補してくれる人がいなくて、1時間以上睨み合った。気の弱い人がその圧力に負けてPTA役員になった。このことを知っていたのか、保護者の何人かは、中学校の入学式に欠席していた。それで、第二子の中学校の入学式からは、子供だけで出席してもらうことにした。

SさんのようにPTAを完全に無視するという方法を知っていれば、家事と子供の教育をおろそかにしないですんだと思う。PTA役員になって、実際に活動している時間よりも、イライラする時間と心を癒すために使った時間の方が膨大だった。PTAでは憎しみ合っている人たちがいて、頭が疲れて、PTA会議の次の日は必ず寝込んだ。私は直接の被害者ではないけれど、PTAのせいで精神状態が悪くなり、子供のために何かする気にはなれなくなった。第二子は、算盤1級は、ほとんど合格点だったのに、家で練習できる環境を整えなかったせいで合格できなかった。漢字練習や英語の勉強の準備もする気になれなくて、第二子と第三子は、漢字検定英語検定は低い級しか取れなかった。PTAのせいで、生活を破壊されてしまった。

 

第一子の時は、PTAの楽な学校だったので、何年も続けてPTA役員をやってくれる人がいた。それに、マンモス校だったので、PTA役員にならずにすんだ。

第二子の時は、よく分からないうちに、PTA副会長になってしまった。「前の学校でやりましたと言えば、PTA役員にならずにすんだのに、お母さんは馬鹿だ」と、家族に馬鹿にされた。残念ながら、私にはそういう発想がなかった。

斉藤一人さんの「逃げるが勝ち」「積極的に逃げる」という方法を知っていたら、こんなに苦しまずにすんだと思う。「逃げる」ということが頭に入っていたら、第二子は算盤1級に合格できたし、第二子と第三子は、漢字検定英語検定は、もっと高い級が取れたのにと思うと、悔しい。

 

今の学校は、親が子供に勉強教えるか、塾に行かないと、子供は落ちこぼれる。

1桁の足し算も教えられない先生がいた。1年生のクラスは3クラスあって、他のクラスで1桁の足し算ができない人は1人もいないのに、うち娘のクラスには7人もいた。

中学の数学の先生も、数学を教えられない先生だった。塾に通っていない人は、1人も連立方程式ができなかった。うちの娘が連立方程式が全くできないと知ったのは、私がPTAで1番苦しんでいた時期だった。ほとんど100点しかとったことがないのに、連立方程式の基礎の基礎ができていないなんて信じられなかった。PTA役員をやっていなかったら、もっと早期に発見できたかもしれない。

子供に付き合わないと、落ちこぼれるから、PTAを休んで、子供のために時間を作るようにした。当時は今ほどネットが充実していなかったので、独学は難しかった。

最初は馬鹿みたいに、真面目にPTAの仕事をしたけれど、だんだんPTAを休むようになり、後半は、ほとんど出るのをやめた。

 

私がPTAを休んだせいで、その分、PTAの仕事をさせられている人がいた。だから、少しでもいいから、PTAの仕事を減らすことにした。

市役所や校長先生に頼んで、イベントと掃除の手伝いは学生にやってもらって、会議はなくせるものは全てなくしてもらった。

しかし、次の年、せっかくPTAの仕事が減ったのに、PTAの仕事を増やす人がいた。

さらに、次の年、私は無理矢理、PTA役員にさせられた。来年PTA役員をやる約束だったのに、勝手にPTA役員にさせられてしまった。

 

「今年、PTA役員は絶対に無理なので、来年PTA役員をやる約束をしていました。ですから、今年はPTAには出れません」と言って、PTAは1日しか出席しなかった。

他のPTA役員に迷惑がかからないように、アドバイスのメールは送った。

PTAは責任のある仕事をしていないし、 PTA役員がPTAの仕事を休んでも、学生、保護者、先生、事務員、用務員、お年寄りのボランティア団体など、代わりに仕事をやってくれる人たちがいるので、大丈夫なことを、他のPTA役員に説明したこともあった。

しばらくして、PTA三役は副会長1人を除いて全員、PTAに出るのをやめてしまった。広報委員などもPTAの仕事をやめてしまった。余ったPTA会費も、学校に寄付すれば、学校が何とかしてくれる。オセロの黒が一気に白に反転したようになった。

PTAの仕事を大勢で休んだら、PTAの仕事がなくなって、PTAの楽な学校になった。

PTAの楽な学校になったら、PTA会長を5年も連続で続けられるようになった。PTAの厳しい学校では、1・2年が限界だった。

 

PTAの仕事を減らすのを、反対する人たちがいる。

 ① PTA役員になって、孤独を解放してくれたPTAに感謝している人たちがいる。PTAの厳しい学校では、生活を犠牲にすることになるので、その人たちも、子供の人数分しか、PTA役員をやらない。PTAの仕事が減ると、孤独を解消してくれる場所がなくなるのが不安なのか、PTAの仕事を減らすのを反対する人たちもいた。

②嫁や婿など、 2世帯住居に住んでいても、居心地が悪いのか、PTAを避難場所に使っている人たちもいる。

③詐欺師、マルチ商法、宗教、保険、ピアノ教室の経営者など、PTAを利用して儲けている人たちもいる。PTAの仕事が増えて、PTAで苦しむ人が増えれば増えるほど、この人たちは目立たなくなるし、儲けることができる。

PTA役員に体操着等の販売を手伝わせて、その利益の1部が暴力団に流れていた。このことは最近、知ったことだけど、借金のある人は何でもする人たちなので、絶対に敵にはなりたくない。

 

① ② ③の人たちが抵抗勢力になるので、いつの間にか知らないうちに、PTAの仕事が減っていたという状況にしないと、PTAの仕事を減らすのは難しい。

積極的にPTAから逃げる人が増えれば増えるほど、PTAの仕事を増やす人は減る。

PTA役員が、みんなでPTAの仕事をサボれば、PTAはお茶会サークルレベルになる。

 

担任の先生が、学校のイベントの手伝いをPTA役員ではなく、保護者に頼むようにしたので、学校に来る保護者が増えた。レベルを落として、小学生にやらせた方が小学生のためになると思っているけれど、やりたがっている保護者をやめさせるのは難しい。

校長先生に頼んで、PTAの仕事が増えないように、サークルをたくさん作ることを勧めてもらった。たくさんサークルが増えたようだけれど、サークルが保護者会や先生を使って、保護者を支配しないように制限も設けた。

 

PTA会則など、規則を変えるのは難しいけれど、運用を変えるのは簡単なので運用を変えればいい。

 

PTAが嫌だったら休もう。無理をする人がいなくなれば、無理な仕事が減って、楽しいPTAになる。

無理してでもPTAに出なければいけないというのは、洗脳?

考え方を変えよう。PTAはサボってもいい。サボる場合は、積極的に無視しよう。