女は大学に行くな!行かせるな! その4、若いうちにお金を稼ぐことを考えよう

失敗は、できるだけ若いうちにした方がいいと思う。

同じ失敗を、19歳でするのと、23歳でするのでは違う。10代では許されるけれど、20代、30代になると許されなくなる。10代なら叱ってもらえるけれど、20代、30代になると、叱ってもらえなくなる。さりげなく無視されて仕事がなくなる。

 

特別に勉強ができて、大学に進学する人以外は、高校生になったら、とにかくアルバイトをして、お金を稼いだほうがいいと思う。

私たちの時代は、同学年が約200万人、娘たちは、同学年が約100万人。若者が不足している。

陰キャラでも、消極的でも、若ければ、雇ってくれるところはある。

高校生のアルバイトは、失敗をやらかすものだと想定して、あらかじめアルバイト先が大きな失敗にならないように気をつけている。

たくさん失敗をすると、自分の得意、不得意、特徴などを見つけられるし、アルバイトをしていない人に比べて、見つけた個性に応じて、自分に合った仕事を選びやすくなる。

それに、アルバイト先では、自分では気がつかない変な行動を、たくさん直してもらえる。

 

それから、学校の先生と違って、ほとんどの人が説明が下手なのに気がつく。

特に、後輩が入ってきて、教える立場になったら、説明するのがどんなに難しいかが分かる。

説明が難しくて「見て覚えろ」としか言えない人も大勢いる。部活では、後輩を放置できるけれど、アルバイト先では、仕事をやってもらわないと仕事が終わらないので、苦労して教えることになる。

学生気分が抜けない人は、社会人になっても、「雇用者側が教えてくれない」などと甘いことを言っている。人を教えるのには、お金がかかるし、時間と気力と体力を使うので、そこまで付き合っていられる人材や会社は少ない。社会人になったら、自分で勉強したり、積極的に情報を集めないと仕事にならない。

 

学校の先生と違って、職場の先輩や上司で、コミュニケーション能力のある人は少ないと思った方がいいかもしれない。

「どう思ってるの?」などと質問をする人もいるけれど、この質問が1番答えにくい。

「なぜ失敗したか言ってみて」「何を失敗したか言ってみて」という質問の方が答えやすい。

when(いつ)、where(どこで)、Who(誰が)、what(何を)、why(なぜ)は答えやすいけれど、how(どう)は答えるのが難しい。

質問の方法が悪いのに、答えられないと部下のせいにする。

お金を稼ぐには、たくさんの理不尽なことを経験することになる。

 

大学に進学するか、高卒で就職するかは、できたら小学生、遅くても中学3年生までには決めなくてはいけない。高卒で就職する場合は、中学受験をしてはいけないし、進学校に進んでもいけない。

例えば、偏差値60台のA子さんが、高卒で就職する予定なのに、進学校に入学してしまった場合は、大変苦労することになる。進学校の勉強は、授業スピードが速くて、ついていくだけでも忙しい。定期テストの勉強もやらないと赤点になる。そんな状況なので、資格試験や公務員試験の勉強をする暇がなくなる。大学に行くつもりがないことを、みんなにバレたら、先生やクラスメイトから冷たい態度をとられる。進学校には求人が来ないし、就活がものすごく過酷になる。

もし、偏差値40台の商業高校などに入ったら、学校の勉強は授業だけでいいし、定期テストの勉強もしなくていい。その分、資格試験や公務員試験の勉強ができるし、生徒会も部活もアルバイトもできる。

資格試験や公務員試験の勉強に、先生たちもクラスメイトも協力的になってくれるし、1人で勉強するのが孤独だったら、まわりの人たちに、一緒に公務員試験の勉強に誘うこともできる。

高卒で就職するために、偏差値60台なのに偏差値40台の高校に進学したA子さんは、倍率の高い公務員に在学中に合格でき、同じ高校の勉強仲間も、A子さんにつられて勉強したので、それなりの倍率の公務員に合格した人もいた。「勉強に誘ってくれて ありがとう」などと、友達にも喜ばれていた。

また、偏差値40台の高校生でも、資格試験の勉強をしていた人たちは、有名企業の一般職の正社員として就職をしていた。高卒で就職した人は、ほとんどが正社員として就職ができている。

 

「正社員になりたくても、大卒しか雇ってくれない」などと言っている人がいるけれど、その人は勘違いしている。専門的な勉強や高度な勉強をした人しか雇えない職場なのかもしれない。または、高卒だからではなく、能力がないから雇えないとか、美人ではない、協調性がない、コミニケーション能力がない、マナーがなっていないとか、別の理由なのかもしれない。

大卒女子は80%が文系で、特別才能がある人を除いて、会社の利益になる勉強をしていない大卒女子を雇うのは難しい。

一般職なら、若くて、安く、長く働いてもらえる高卒女子の方が有利。

大学を卒業した後、必ず正社員で雇ってもらえる自信のない人は、高卒で就職したほうがいいと思う。

「今は、使えなくても将来稼いでくれる可能性があるから雇う」などと言われている人は、研究職のような特別な才能のある人なので、めったにいない。

企業が求めるのは、「学歴」ではなく、「能力」「人柄」「キャリア」「若さ」。

会社の戦力になる人材かどうかが重要。

男性は、自分以下の学歴の女性や、特別に仕事のできる女性には親切かもしれないけれど、高学歴女性に対しては冷たい。学歴が高いだけの女性は、職場で居心地が悪くなりやすい。

 

職業選択の自由は、戦前にはなかった。だから、今の時代は悩む人が多くなったと思う。子供の将来は、子供に決めさせるなどと言う人がいるけれど、子供は親よりも経験が少ないので、親が、ある程度の方向性を決めないと失敗しやすくなる。

親が反対しても、子供がどうしても〇〇がやりたいと言うなら、〇〇が正解。でも、そこまで言う子供は少数派。

女の子の場合、小学生や中学生のうちに、どうやってお金を稼ぐのか考えた方がいいと思う。

高校生や大学生になってから考えるのでは遅すぎる。

 

×「東大に行ったら幸せになれる」

→ 東大に入れる能力のある男性は、幸せになりやすい。

 

×「女子も大学に進学した方が就職できる」

→ 専門職や高度な知識を身に付けた人は、就職できる。

 

女子は、学歴だけのために大学に行くのはやめよう。