モンスターペアレント・給食費の未払いは、誤解です。私たち世代の母親のほうがモラルが高い。

自分の親や祖母の時代よりも、今のほうが、母親への理想が異常に高く、過剰に期待して、母親にだけ無理な我慢をさせています。私たち母親は常に否定され、ほんのささいなことでも、悪者扱いされます。

 

「PTA、やりたくないなぁ」と言ったら、「子供がお世話になっているのだから、恩返しをするのが当たり前じゃないか。モンスターペアレントだなぁ。」などと、自分の親に言われたことがあります。学校の先生に、ひどいことされたのを自分の親に説明してみたら、理解してもらえないどころか、モンスターペアレント扱いをされました。自分の親の世代にとっては、学校の先生は聖職者だと思っているようです。

 

私の親は、学校の先生から、ひどい目にあうまで、私の説明が理解できませんでした。第一子が小学4年生の時、担任の先生から、「家にある古い本や珍しい本を持ってきてください。」と言われました。「そんなの、家にありません。」と言って、無視すればいいのに、私に内緒で、娘はおじいちゃんから、高価な本を借りました。〈明治時代に大学に行った人の教科書〉を学校に持って行って、担任の先生に見せたら、なくされました。資料館に飾ってあるレベルの本でした。

「あの先生は、だらしない先生なので、なくされて当たり前。学校の先生に渡す方が悪い。」と私の父に言いました。父は何度も、担任の先生に本を返してくれるように頼んだようですが、「探しておきます。」と言って何もしてくれませんでした。学校に、「教育委員会に報告します。」というファックスを送ったら、事務員が急いで担任の先生にファックスを渡して、1時間以内に、担任の先生は、私の家にその本を届けてくれました。すぐに返せるのに返さないで、ただ「教育委員会に報告します。」と書いただけで、わざわざ家にまで届けてくれたのには驚きました。

父は、学校の先生は聖職者ではないということを、ひどい目にあって、やっと理解してくれました。学校の先生は、単なるサラリーマンです。学校の先生のことを聖職者だと思っているから、私のしゃべった内容が、全く理解できませんでした。

 

お年寄りは、最近の親は給食費すら払わないと思っているようですけれど、テレビの嘘です。何度か侮辱されたので、統計・データを調べてみました。学校の給食費の未払いは、1000人に8人、0.8%です。

平成23年頃、近所に、任意売却(競売いっぽ手前)で売りに出されている家が3軒もありました。3軒とも、小学生が住んでいました。ゆとりローンは、6人に1人が破綻して家を失いました。住宅ローンを組める人は収入があるので、給食費助成金がもらえません。

手元にお金がなくて、住宅ローンが払えないので、パニック状態の人たちが大勢いると思います。他には、サラ金闇金、引越し、病気、他界、生活保護の手続きのミスなどがあるので、故意に払わない人はほとんどいません。払えない人もいるので、払わない人は、かぎりなくゼロです。

 

給食センター側のミスもあります。第一子が小学1年生の時、給食センターの書類の手続きが難しくて、間違えやすい内容のものだったので、コピーして証拠をとっておきました。記入する用紙は、4枚あり、それぞれフォーマットが違っていて、書き方がわかりにくいものでした。

1ヵ月後、給食センターが、再度、申込み用紙を送って来ました。「1ヵ月前に銀行で手続きをしたのですけれど、何を間違えたか教えてもらえませんか。」と聞いたら、給食センター側のミスでした。

給食センター側のミスだと認めてもらって、「証拠として残したいので、謝罪文を書いてください。」

と頼んで、証拠を残しました。うちみたいな普通の家庭でミスをするくらいだから、ちょっと複雑な家庭になったら、間違いだらけかもしれません。第二子の時は、給食センターの書類が簡単になっていました。


それから、給食費の支払い銀行の店舗閉店で、口座の解約のタイミングがわからなくて、とうとう口座の解約ができませんでした。給食費の未納と馬鹿にされたくないので、イライラしました。校長先生たちはひやひやしていました。


給食費の支払い銀行は、給食費の支払いしか使わないので、口座開設の時、6年分の給食費を入金しています。給食費の値上げのお知らせに気が付かなかったら、6年生の最後の月は未払いになるかもしれません。

こういう状況で、給食費の未払いが1000人に8人しかいないのは、少ないと思います。

 

支払い用の通帳が多くて、間違った通帳に入金をして、高校の授業料の督促状が来たことがありました。小学校・中学校・高校・習い事・火災保険、全て銀行が違いますし、転校した場合は、通帳は2倍に増えます。子供が3人以上いると、通帳を間違えやすくなります。

ギリギリ給食費助成金が出るか出ないかのボーダーラインの人たちは、もっと間違いやすくなると思います。1・2・5年生は給食費助成金が出て、3・4・6年生は出ないとか、離婚・引っ越しなど、組み合わさると、さらに間違いやすくなります。

 

複雑な事情が重なって、給食費の未払いになる人がいると思いますけれど、給食費の未払いが、1000人に8人、0.8%しかいないので、私たち母親は、モラルが高いと思います。

 

住宅ローンの返済が大変で、給食費の支払いが苦しい時、市役所の担当部署に電話をしないで、担任の先生に電話をしたら、モンスターペアレント扱いをされるかもしれません。学校の先生は、4000円の支払いも苦しいというのを理解できない人が大勢います。就学援助制度に詳しいのは、市役所の担当部署です。学校の先生ではありません。相談相手を間違えないように、気をつけてください。

 

私たち母親は、忙しくて、侮辱されても、ひどいことをされても、反論する時間すらもったいないし、

女性は男性と違って、反論をする習慣がないので、反論をしないで、泣き寝入りをしています。

 

テレビは、お年寄りが見るものだから、特に母親は、悪者扱いされやすい状況です。テレビは、1千万人に1人しかいない出来事や事件、大変珍しい事を、さも日常的なことのように報道をします。

 

私の知っている知識が、みなさんの参考になれば幸いです。

自尊心を失わないように、自己肯定をしてください。