町会・自治会の参加者を増やす方法【その二】学校の授業で盆踊りを教える。町会・自治会に入っていない家庭の子供も、町会・自治会のイベントに参加できるようにする。

10年前に住んでいた地域は、子育ての楽しい地域でした。町内会のお祭りも、にぎやかで、やぐらのまわりに二重の輪ができるくらい、大勢の小学生が盆踊りに参加していました。ワンピースで盆踊りを踊っている人たちも いました。走り回ったり、悪ふざけをしたりする子供は1人もいませんし、全員、お利口さんに、もくもくと踊っていました。
長女は毎年、児童館で8回ぐらい、学校で放課後3回ぐらい、盆踊りの練習をしました。大勢の子供たちが、かなり練習をしていたので、みんな、上手でした。
今、住んでいる地域では、ほとんどの町内で、子供が盆踊りに参加していません。うちの子供たちが、夏祭りで盆踊りを踊ったら、同級生に、「変な人」扱いされました。
町内会の盆踊りの練習に参加したことがありましたけれど、金曜日ではなく、火曜日と木曜日の夜7時という、子供が参加しにくい時間帯でした。夕方4時頃や、休日の昼間だったら、大勢の人が、もっと参加できたかもしれません。

盆踊りは、内向きの動きをしていて、幼稚園・保育園・学校で習うダンスと、動きが異なるので、かなり練習しないと、踊れるようにはなりません。西洋のダンスは、外向きの動きをしていて、盆踊りと動きが反対なので、西洋のダンスに慣れた人にとっては、かなり気をつけないと、変な動きになってしまいます。うちの娘に、「お母さんの盆踊り、変」と言われてしまいました。全く練習しないで、夏祭りで、盆踊りを踊ろうとすると、変な動きになり、恥をかきます。

西洋のダンスを習ったことがない人は、盆踊りを見ただけで、すぐに真似ができますけれど、西洋のダンスを習った人は、意識をしないと、踊れません。ですから、盆踊りを踊れるようになるには、盆踊りを習う必要があります。

お年寄りの人たちは、自然と盆踊りが踊れるようになったので、盆踊りに、子供がいないのは、少子化のせいだと思っているようです。

文部科学省は、「伝統文化の継承」などを、学校の授業で取り入れようとしていまして、学校の授業で盆踊りを教えてくれるように、市役所の指導課や校長先生に頼んでみたら、快く引き受けてくれました。
しかし、残念なことに、50代以下で、盆踊りを教えられる人はめったにいません。
それで、提案書に、以下のことを書きました。他にも、いろいろな内容を書いたので、17ページになりました。
2019年2〜3月に、市役所・町会長30人に送ったら、提出した1ヵ月後に、市役所に新しい課ができました。最近は、若い人たちも、この地域の町会イベントに大勢 参加するようになりました。
以下、提出した内容の抜粋です。
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町会・自治会 ←♡→ 学校
 
◯ここまでは簡単
     私…                  「授業で盆踊りを教えてください」
     市役所…           「授業で盆踊りを教えるように指導します」
     小学校の校長…「担任にカリキュラムを組むように頼んでみます」
◯ここからが問題
    担任の先生…     「ビデオを見ても、盆踊りを教えることができません」
→【解決策】町会長さんたちが、盆踊りを教えられる人を調べて、名簿を学校に渡す。


5・6年生の担任の先生たちは、料理と手芸を教えられなくて、苦労しています。要領の良い先生は、料理と手芸の上手な人を招いて、ボランティアとして、代わりに授業をしてもらっていました。家庭科の先生が不足している学校がありましたら、料理・手芸など、ボランティアとして教えられる人の名簿も校長先生に渡して下さい。


【保護者に連絡をとってはいけません。】
町会・自治会 → NG 連絡 → 保護者
町会・自治会 ← OK 連絡 ← 保護者
〈理由①〉
私たちの世代の人たちは、子供の面倒を見ているんだから、母親も町会の仕事を手伝えと言われるのが恐怖です。70代の人たちは、町会の仕事よりも自分の生活を優先するけれど、50代以下の人たちは、町会・PTA・会社の仕事を優先して、自分たちの生活を犠牲にします。50代以下の人たちは、子供の頃から塾に行っていたので、自分の生活を犠牲にする習慣があり、仕事を断るのに慣れていません。
(町会長さんたちは、大勢の部下をマネジメントしてきた人たちなので、PTA役員をしている人たちと違って、無理な仕事をさせたりしません。ほとんどの町会長さんは、性格が良く、人の話をきちんと聞いてくれます。)
〈理由②〉
学校の授業にすれば、町会・自治会に入っていない家庭の子供にも、町会・自治会に参加ができます。賃貸に住んでいる人は、契約時に不動産屋から、「絶対に自治会や町会に入ってはいけませんよ」と言われている人たちもいます。私(大家)の賃貸物件の賃借人は全員 、町会に入らないように言われました。持ち家と戸建て賃貸を見分けるのは無理です。町会に入れない人もいるので気をつけてください。
(この文章を読んだ市役所の職員は、すぐに不動産屋に指導したので、不動産の売買時に、町会名を入れるようになりました。市役所の職員は、仕事が速くて、びっくりです。)

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10年前に住んでいた地域では、PTA・子ども会・町会は、子供にいろいろな体験をさせてもらえて、ありがたい存在でした。今、住んでいる地域では、市役所に提案書を提出する前は、強制労働をさせられそうで、怖い存在した。提案書を、いろいろと書いてみたら、だんだんと、ありがたい存在に変わってきました。

みなさんも、市役所に提案書を書いてみては、いかがでしょうか。

ご参考になれば幸いです。