PTAが嫌い? 行きたくない? だったら休んで。

(実話) : PTA役員がみんなで、さぼったら、その仕事は、小学生がやってくれるようになった。

 

PTAを休んだら、他の人に迷惑になると罪悪感に苦しむかもしれない。

でも、別の角度から考えてもらいたい。その仕事って、昔は小学生がやっていた仕事じゃないの?

PTAで一生懸命、仕事をしすぎたせいで、小学生の経験値を下げてしまったことを、悔やんでもらいたい。

子供の頃、体験すべきことをしなかったせいで、社会人になって苦労してる人が大勢いると思う。

 

みんなでPTAを休めば、PTAの仕事が減って、PTAの楽な学校になった。(実話)

PTAの厳しい学校では、PTA会室は、物置だけれど、PTAな楽の学校では、PTA会室は、嫁や婿の避難場所だっり、暇な人のたまり場。

 

PTAに出たくなければ、電話や手紙を完全に無視すればいい。

PTAを休んだら、担任の先生から、電話があるかもしれない。

「経済的に苦しいんです」「病院に通ってます」など、それらしい理由をつけて、本当のことだけど大げさに言うのがポイント。「PTAに出れなくてすみません」などと言っておこう。

世間知らずの担任の先生もいるので、その場合は、市役所の教員人事や校長先生に相談しよう。

 

PTA役員は、ほとんどの人が1年目なので、人を集めること、説明することで、9割以上の時間を使う。

PTAの厳しい学校では、悩んでいる時間、不安で苦しんでいる時間、心を癒す時間が膨大にかかる。

実際に仕事をしている時間は短い。

 

今の大人は、子供に失敗させないようにしすぎる。PTAが小学生の仕事を奪って、子供の経験値を下げている。小学生にやらせると、遅いし下手なので、イライラするけれど、そのイライラを我慢してでも、子供たちにさせたほうがいい。

 

私たちの世代では、雑巾を絞れない人はいなかった。

娘が小学6年生の時、家で雑巾を洗わせたら、娘は雑巾を絞ったことがないので、変な行動していた。

雑巾を圧縮して水気を切っていた。

悪ふざけをしていると勘違いして、思わずひっぱたいてしまった。

まさか、うち娘が、雑巾を絞れなかったことには、ショックを受けた。

私ほど、子供たちに、いろいろな体験をさせている親はいないと思っていたけれど、雑巾は盲点だった。学校で教えてくれるものだと勘違いをしていた。

料理や洗濯など、いろいろ教えていたのに。

 

うちの子供たちは、学校の掃除で、雑巾は乾拭きしか、したことがなかった。

6年生になるまで、6人の担任がいて、だれも雑巾の絞り方を教えなかった。

誰か1人でも教えていたら、雑巾を絞れるようになったのに。

6年生の担任は、教室を、子供たちに掃除をさせるよりも、自分でやったほうが早くてきれいだから、子供たちに掃除をさせないで、自分で掃除をしていると言っていた。

 

第三子(息子)が、小3、小5の時にPTA役員にさせられた。

精神の疲れを癒すのに膨大な時間を使ってしまった。PTA役員に無理矢理させられ、自分の時間を奪われ、子供の教育をおろさかにしてしまったことを後悔している。

小6の時は、国語のテストで0点を取るようになった。上の子2人は100点しかとったことがないのに。

息子が中学生になり、勉強に付き合って、それなりの成績になったけれど、国語と英語の成績が悪かったので、三流高校にしか行けない。

ちなみに、数学や理科は90点以上。算盤の有段者で、日商簿記2級にも合格している。

景気の波を考えると、高卒でも大卒でも、一番厳しい時期に就職することになる。

特別に優秀だったり、特別にコミニケーション能力がある人なら、就職できるけれど、うちの息子では難しいかもしれない。

それで、うちの息子は高校に行かないで、中卒で内装職人に弟子入りした。

私のコネで。

内装職人は、10年の修業が必要なので、中卒のほうが都合が良く、高卒や大卒で修業するのは年齢が厳しい。

だから、10年修業が必要になる職人は、若者がほとんどいない。

ブルーオーシャンだ」と息子は言っている。

 

親方はトップクラスの職人で、かなり親切に、掃除の方法も教えてくれた。ちなみに、一流の職人は掃除が上手で、三流の職人は掃除が下手。

うちの息子は、仕事中に、バケツの水をこぼしてしまったことがあった。私たち世代の人たちは、教室で何度もバケツの水をこぼしたりしたものだった。だから、素早く対応ができる。しかし、息子は初めてのことなので、対応が遅かった。

水が床に染み込む前に、拭き取らなくてはいけないのに、早くスピーディーに床を拭くとか、親方に助けを求めるとか、やらなかった。

保険に入っているけれど、何かあるかもしれないので、しばらく謹慎処分になった。私の息子でなければ、クビ。

自分たちの世代からすると、当たり前だと思っていたことができていない。

最近は、息子に家事を教えている。家で皿を割ったり、部屋を汚したりしても、損害賠償をしなくていいので、失敗するんだったら、家でやってもらったほうがマシ。

 

小学生がするような失敗を、社会人でするのは厳しい。

戦前生まれは、子供の頃から、親の仕事を手伝っていたから、経験値が高い。細かい失敗もたくさん経験している。

今の若い人たちは、社会人になってから経験するので、かなり苦労していると思う。

本来、小学生がする仕事をPTAが奪ったので、さらに経験値が下がってしまった。

 

最近、フリーランスになる若者が増えたけれど、今の若い人たちが、いきなりフリーランスになるのは厳しい。

フリーランスだと、教えてくれる人がいない。少しでも変な行動をとると、次から仕事が来なくなる。仕事が来ない理由が分からないから、失業するしかない。

サラリーマンだと、まわりに教えてくれる人が大勢いるので、このような失敗は少ない。

ものすごく怒ってくれる人はありがたい存在だと思う。怒らないで無視される方が怖い。

 

10年前、運動会の終了後、校庭から教室に椅子を移動する時、PTA副会長の私が、雑巾で椅子の足を拭いてあげた。

「小学生にやらせればいいのに」と叫びたかった。

PTAは小学生のためになることをしていないどころか、経験値を奪っていた。

私以外、PTA役員で、小学生に何かを教える人はいなかった。目立ちたくないから?

 

PTAや先生が掃除を教えられないのなら、町会・自治会のお年寄りに教えてもらえばいいので、体験学習として、学校の授業で、町会・自治会の手伝いをすることにしてもらった。市役所の職員と数十人の町会長さんたちは、やる気になってくれたけれど、最近、駅の近くに引っ越したので、どうなったかは分からない。たぶん、子供たちの経験値が、少しは上がったと思う。

 

PTA役員が、PTAの仕事を休むと、小学生の経験値が上がるかも。